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在日日本人
2016年8月26日 07:15
16: 「『いちご白書』をもう一度」 マリーに教えられた展望フロアーに向かう非常階段を探している間に、俺はこの階で小さな映画館を発見した。 平成十龍城が今の姿になるまでは、ビル自体のインテリジェントぶりが売りだったのだから、この映画館の前身は、公共用に設置されたオシャレな視聴覚施設だったのだろう。 何気なく「受付」にあたるブースの壁に貼ってある上映プログラムを見て、俺は思わず腰を抜かしそう
2016年8月28日 15:15
18:「ガンダーラ」 猪豚の次は河童、、そして額にワッカのある煙猿。 これじゃ、まるで西遊記だ。 ・・じゃぁこの僕は三蔵法師なのか。 三蔵法師はテレビの世界じゃ、ずーっとノーブルな顔立ちをした女優が演じるものと決まっている。 そしてハゲヅラが似合う女優は数少ない。 僕は男子で、一度、女子に化けて、もう一度、男子になるわけだから、三蔵役の女優が男装をしてる状態との関係は、、えーい、もう
2016年8月30日 07:24
20: 「禿山の一夜 魔女たちの集合。そのおしゃべりとうわさ話」 その巨大倉庫は夢殿三区の外れの寂れた工場地帯にあった。 つまり酔象川の川原に近い。 倉庫前の広場には数台の車が止めてある。 いずれも場所柄に似合わない高級車だ。 倉庫の入り口には数人の物騒そうな男達がたむろしていて、僕たちが近づいていくと、中で一番頭の良さそうな男が出迎え役をかって出てきた。 ピアノの白の鍵盤見たいな歯
2016年9月1日 09:52
22: 「禿山の一夜 サタンの邪教賛美」 俺は、文字通り「早鐘のような鼓動」を味わっていた。 もしかしたら窃盗犯の何割かは、金品目当てではなく、この興奮を味わいたくて、盗みを働いているのではないかと俺は思った。 部屋から出て行く十蔵の後ろ姿を見届け、緊急避難通路にある緊急電話からパスワードを打ち込み、十蔵の部屋のドアノブに手をかけた。 ドアが開いた瞬間の喜びから、いつ十蔵が帰ってくるのか
2016年9月2日 07:14
23: 「禿山の一夜 魔女たちの盛大な夜会」 俺はついに、オルゴン蓄積器こと、オルゴン・アキュムレーターを見つけた。 それは悪の秘密結社の秘密基地等ではなく、何の変哲もないマンションのテーブルの上に置かれてあった。 日帰りキャンプに持っていくような、クーラーボックス程度の容量の代物だった。 今は、持ち運ぶ必要がないためか、透明カバーが剥き出しになっていて、内容物が丸見えになっている。