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地震と戦争──知らないうちに心に積もるストレスにこの瞑想を。

 昨夜の東日本で起きた地震で、お怪我はなかったでしょうか?
 震源は宮城・福島で、最大震度6あったそうです。僕は東京都渋谷区在住ですが、それでもかなりの揺れを体験しました。

 僕が毎朝開いている瞑想のクラスのメンバーには、物が落ちてきて足を軽く怪我された方もいらっしゃいました。深夜の内に停電が起きて、セットしていた洗濯機が途中で止まったという話もありました。皆さんのご無事をお祈りしています。

 さて、2011年の3月11日を経験した私たちは、大きな地震があるとどうしても東日本大震災を思い出します。実際、昨夜も揺れている最中は(私は最初眠っていましたが)長い揺れの間に不安も強まっていきました。しばらくして揺れも収まりましたが、自分の内側はまだ静かに揺れ動いている感覚がありました。

 また最近はどのメディアでも連日ロシアのウクラナイ侵攻が連日報道されています。私のようにテレビを見ない人でも、SNS・ネットに触れるだけでこの戦争の情報や写真が目に飛び込んできます。私自身、気にしないようにしていても続報があればつい目に留めてしまうし、ウクライナやロシアの歴史や紛争の経緯について調べる時間を割くことが多くなってきました。

 さらに当事国であるロシアは日本の真隣の国であり、この期間中、北方でロシアから日本への示威行動が盛んになってきています。またもうひとつの隣国である中国はロシアの軍事行動に理解を示し、別の隣国である北朝鮮はロシアに呼応するように弾道ロケットを発射しています。

「これから、どうなってしまうんだろう?」

 という不安な気持ちは、意識していないレベルでも、まるで細かすぎで見えない気泡のように、心の奥底から湧き上がってきます。自覚できていれば「いまストレスになっているな」と思って対処する行動もとれますが、もしストレスを自覚できていないと、知らないうちに心の気泡が出つづけ、いつしかガスがたまって爆発してしまうこともあるでしょう。

 もし最近、体調が悪かったり、上手く眠れなかったり、食べ過ぎたり飲みすぎたり、イライラしていることが増えたと思ったら、ぜひ自分を労|《いたわ》ってあげて下さい。

 地震や戦争によって、私たちの心は揺れ動きます。それは揺れや、戦争が終わった後でさえ、私たちに影響を与え続けます。まだ終わっていないならなおさらです。

 私たちにできる最も簡単で、かつ効果的な対応は、自分の心を労ることです。その方法の1つを、今日はご紹介します。ただ30秒ほど自分の心と体を観察するだけです。具体的には、

【30秒のトータルスキャン瞑想】

  1. 目を閉じる。

  2. いまこの瞬間に、自分の心にどんな感情が浮かんでいるのかを観察する。それは「不安が60%、怒りが20%、恐怖が20%」というような、割合でも構わない。

  3. 頭から爪先まで、CTスキャンに入ったように、ざっと体の感覚を観察する。頭が重い、喉が狭い、舌の上がピリつく、腰が痛い……など。

 30秒間、たったこれだけです。

 この瞑想を行うことによって、自分の感情を知って、その感情が体に与えている反応を知ることで、心身のネガティブな反応の影響を、できる限り低めることができます。

 なぜそれだけで心と体を護れるかについては、こちらで解説をしているのでもしお時間が許せばぜひ一読下さい。

 この30秒を一日の中で数回、たとえばレジ待ちや信号待ちなどでやってみるだけでも、自分と向き合う時間が生まれて、自分の心を労ることができます。ぜひ今日一日のなかで(あるいは習慣にして)試してみて下さい。


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