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ホテル暮らしのすゝめ#10

可愛い子には旅をさせよ、などと申しますが
可愛くなくても旅をする
それが人生というものなのです。

安野幽汰妄言集より

札幌での公演を終え
我々は港へと向かった。
早朝5時の船へと乗り込むためだ。

大量の機材と物販を
車に詰め込み
ツアーを回っているため
これは仕方がないことだ。
電車や飛行機は使えない。

ゆっくりと港へ向かい
途中で食事を済ませ
コンビニで買い出しなどを
したところで港に着いたのは
午前2時過ぎ。
まだまだ時間はある。

しかし気力も体力も尽きてしまっていたので
人気のない待合室のベンチを
1列全て使い横になった。
パソコン用の鞄を枕にし
気づけば乗船時間まで眠っていた。

私は日頃、
まあ当然ではあると思うが、
外で眠ることはあまりない。
思いがけず軽めの野宿を
経験しましたよ、といったところで、

ホテル暮らしのすゝめ
其の十
"大きくなれよぉ"
編でございます。
よろしくお願いします。

まあ待合室で寝ただけなんだから
別に野宿ではないですよね。
書きながら気づきましたw
しかも冒頭が野宿じみた話って
タイトル通りホテルで暮らさんかいっ!
とつっこみたくなる気持ちを抑え
はじめようとおもいますw

ホテルでの日々
やはり食べ物に一喜一憂することになります。
いろんな工夫を凝らしたところで
やはり睡眠は睡眠。風呂は風呂。
質こそ変われど
結果は似たようなものです。

ただ食べ物
工夫をすればするほどに
結果は変わってくると思います。
なので飽きずに楽しく過ごしたいと
思うと、何か新しいもの
考える必要があるのです。

というわけで、最近私が好きでよく食べるのが
こちら。

そう、穂先メンマでございます。

どこのものでもいいとは思いますが、
まあ美味しいですよね。
お酒によく合うと思います。

ただこれは味も若干濃いめだし
ちびちびと食べる印象です。
それはそれで良い。
なんともアテ然としている。

しかし私は思うのです。
なにかの工夫を凝らすことで
どうにかバクバク食べれるようには
ならないだろうか?と。

これは本当に好みの問題なのですが
私は基本、なんでもバクバク食べたい。
例えば煮物なんかにしても
味を少し薄めに作って
バクバク食べれるようにするのが
好きなのです。
少し薄味の筑前煮なんかを
口いっぱいに頬張った多幸感は
なかなかのものです。

というわけで
この穂先メンマ
薄味のナムルと合わせたら
バクバク食べれるのではないか?
私はそう思ったのです。

で、こちら。

モヤシであります。

以前にもお伝えしたこのタッパー
これは電子レンジで温野菜が作れる
優れものなのです。
なのでレンジでモヤシを温めて
簡単にナムルを作ってしまおう、
という算段であります。

600wで3分くらいですかねー?
がんばれマイクロウェーブ。

エレベーターホールの
電子レンジ前で待つこと3分。
チンッと素っ頓狂な音がして
出来上がり。
物によるけど、この電子レンジの音は
なんだか浮世離れしてていいですよね。

熱々の容器を気をつけて持ち
部屋へ戻って水にさらし
水気を絞ったものがこちら。

まだ何の味付けもしていない状態だが
ナムル然としていて実に良い。

日頃ナムルを作る時、
私は白だしを少しと胡麻油で味付けしてしまう。
本場のものとは全然違うが
楽だしそこそこ美味い。
だが白だしというものは
醤油のように小さいサイズのものがない。
あるのかもしれないが
私は知らない。
となると持ち運びには適さないので
勿論持ち合わせてはいない。

なので
とにかく穂先メンマのポテンシャル
賭けてみよう、そう思ったのだ。

穂先メンマ選手、ダイレクトイン。

穂先メンマの味と胡麻油
これだけで一旦試してみよう。
味がしっかりとまわるように
入念にかき混ぜる。
そしてひと口味見。
…なるほど、これでは薄すぎるな。
どうしたもんかと考えて
持っていた鶏ガラの粉をパラパラと
振りかけて再度混ぜる。
おおっ!若干薄味ではあるが
当初の狙い通り
これならバクバク食べれるぞ!
皿がないのでタッパーの蓋を皿に見立てて
盛り付けて完成である。

なんだろう、この手のものはつい積み上げてしまうw

名付けて"穂先ナムル"
どうだろうか、
若干、人名のような、芸名のような質感がある。
この妙な質感がいいではないか。
まさしく命名といったとこだろう。
穂先ナムルさん
よろしくお願いします。

先述した通り
穂先メンマの旨みと
薄味のナムルが相まって
バクバク食べれるアテとなった。
簡単だし
試してみてもいいかと思います。
私はなかなか気に入りましたよ。

というわけで
ホテル暮らしのすゝめ
其の十
"穂先ナムルさん登場!"
編…
違うわw
"大きくなれよぉ"編、
総括と致しましては
わんぱくでもいい、逞しく育って欲しい!
こちらでよろしくお願いします。

私は勿論、濃い味付けのものも好きだ。
だがこの若干の薄味のものを
もりもりと食べる。
これもまた一興である。
たくさん食べれるって
なんだか嬉しいですしね。

やはり外食や出来合いのものは
食べた時に満足感が得られるように
若干濃いめにチューニングされている
ことが多いと感じる。
素材の味を感じながら食べる。
ホテル暮らしに足りないものは
こういったことなのではないか?
と私は思うのです。
だからといってサラダなどでは
なんとも味気ないではないか。
ひと手間掛けるこの工夫こそが
ホテル暮らしを豊かにする。

私はそう信じてやまないのです。

それでは
ホテル暮らしのすゝめ、其の十一にて
またお会いしましょう。

ありがとうございました。

…ご存知かとは思いますが、
安野幽汰妄言集などといったものは
存在いたしませんので
あしからずw

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