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散文 9

私は危惧している。
危機感こそ覚えてはいないが
薄っすらと
あることを感じながら
暮らしている。

こんな話をどこかで
聞いたことがある。

人は歳を重ね、
私が聞いた話では、老人になると、
その性別が入れ替わってしまうと。
お爺さんはお婆さん化して
お婆さんはお爺さん化してしまう、と。

まあ、あくまで
人によるのだろうし、
何というか、一般論として、
ということではあると思うが
なんとなく
思い当たる節がある。

専業主婦だった人が
どんどんワイルドになっていく過程や
仕事一筋だった人が
どんどん甲斐甲斐しくなっていく様は
容易に想像出来るし、
なんなら目の当たりにしたことも
多々ある気がする。

私はすでに
この現象がはじまっている
気がしてならない。
おばさん化が
すでにはじまっているのだ。

ギターを持ち車に乗り込み
全国を巡る。
どれだけ自堕落だろうが
曲を作り言葉を紡ぎ
歌を歌う。

この辺はまあ昔から変わってはいない。
変わらずやれていることは
本当に有難いことで
これは一重にみなさんのお陰です。
いつもありがとうございます。

ただ、どうだろうか。
最近の私は
便宜上ではあるが
妙にK-POPを知っていたり
隙を見つけては韓国へ渡り
スキンケアグッズやサプリを
買い込んでくる。
(もちろん、それ以外もありますよw)

毎日書いているこのnoteでもそうだ。
さながら主婦のように
日々の献立に頭を悩ませ
少しの工夫で
日々の暮らしに
ちいさな豊かさを求めている。

ソロの物販でも
夜鍋してビーズや様々な
ブレスレットなどを作っていた時も
そんなことを思いながら作っていた。
(これはまた作らないとな、と思ってます)

そう。
恐らく私は
おばさん化が
はじまっている。

世のレディ達と分かち合える
トピックが多すぎるのだ。
実に奇妙な話である。

こんな形をして
その実、中身はおばさん。
実に気持ちが悪いではないか。
気づいた時には愕然としたものだが、
まあ仕方ないよな
とも今は思っている。

自然に楽しく
好きなことをして
生きてきた結果なのだ。
どう思われようが
どう思おうが
致し方ない。

先述した説というのは
やはり一般論としては
正しい、というか大いにあり得る話なのだろう。

まあでも、
別にいいではないか。
抗っても意味がない。
全てを認め
私はこれから
おばさんとして
生きていこうではないか。

いささか気持ちが悪いが
認めることは
非常に大事なことなのだ。




なんてことは、
まるでない。

散文として

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