こいずみ@相模原

相模原の農業法人で働く法人農家です👨‍🌾非農家出身/経営学部卒/2年の会社員生活を経て20…

こいずみ@相模原

相模原の農業法人で働く法人農家です👨‍🌾非農家出身/経営学部卒/2年の会社員生活を経て2012年に農業の道へ👨‍🌾趣味はサウナ、ランニング、歴史を学ぶことです🌏

最近の記事

2023年初の投稿になります

皆様、いかがお過ごしでしょうか。新年はとうに過ぎ、4月となってしまいました。更新をすっかりサボりきってしまっていまして、自分としても抱えている現状をどう書いていいのか迷っていました。そのために筆が進まない毎日でした。ですが、自分の中でも一区切り付きましたので、更新したいと考えて筆を取ることに致しました。 私個人としては、農場と今の関係を断ち切るわけではなく、”独立採算制”という形を取ることに致しました。誤解されることも多いのですが、農場を離れるわけではありません。自分の可能

    • 2022年の終わりに

      皆様、いかがお過ごしでしょうか。あと僅かで2022年が幕を閉じようとしています。ロシアとウクライナの戦争が始まり、安倍晋三元首相が暗殺されるなど、日本も激動の時代を迎えたとも言えます。資材価格も高騰しており、この流れはしばらく続きそうです。とはいえ、やるべきことはしっかりやらなければなりませんから、与件として対応するべきことはしっかり対応をして、「どうありたいか?」を常に問い続けながら進んでいく所存です。 個人的にどんな年だったのかと申しますと、今年は個人的には「仮説と検証

      • 35歳になった今と10年間の総括

        私事ではありますが、今日で35歳になりました。気付けば30代も半ばとなりました。来年で相模原へ来てから10年となります。10年になるということで総括すると「思うように結果が出なかった10年」と言えるかもしれません。 相模原に来たばかりの頃の僕は20代半ば。東京に行ったはいいものの、何がしたいのか分からなくて神奈川へと戻り、そこからどういう訳か農業の道へと入り、群馬へ、山梨へと渡った後に代表に拾われて相模原へと来ることになりました。 農業はもちろん、20代半ばでは世の中のこ

        • 5ヶ月振りに筆を取ることと、上半期の振り返りに

          皆様方、いかがお過ごしでしょうか。もうかれこれ、5ヶ月も更新していないことに気付いて筆を取ることに致しました。 何を書こうかと考えたのですが、ポッドキャストでもよく使用されているフリー素材のこの曲を聞きながら事務をこなしていたら急に11年前の記憶を呼び起こされましたので、忘れない内にここに勝手ながら記したいと考えました。 とはいえ、近況はどうなっているのかと言いますと、慌しかった夏も過ぎ、夏野菜の片付けも概ね終わり、残りはキュウリのアーチパイプとマルチを撤去するのみとなり

        2023年初の投稿になります

          気付けば農業を始めて10年経っていた話

          皆様方、いかがお過ごしでしょうか。僕の方は夏野菜の植付や管理に追われております。先日はサツマイモや万願寺とうがらし、ピーマンといった作物の植付に追われておりました。正確に言えばアフターフォローの仕事が多かったように思います。 気付けばワーカーだった頃を含めて、僕が農業を始めてから10年の時が経ちました。ようやくそれなりに一端の農業者と呼べるかもしれません。いいこともありましたし、もちろん上手くいかないことも沢山ありました。今思いかえせば「もっとこうしていれば今頃は違ったので

          気付けば農業を始めて10年経っていた話

          「キングダム」から見る組織論と次に繋げる布石を打つことの意味

          すっかり4月も後半になってしまいました。ポストもサボり過ぎてしまって、夏野菜に向けた準備を進めているところです。代表と面談をしたりとなかなかに慌ただしい日々ですが、任せられるところは任せたりしながらやって負担を互いに少なく出来ればと考えております。 さて、メモに書き溜めていたネタがありましたので放出したいと考えています。僕も大好きな漫画の一つ、「キングダム」についてです。僕が読み始めたのはかつて農場に在籍していたKさんに勧められたことからです。 「俺がいつも読んでる『キン

          「キングダム」から見る組織論と次に繋げる布石を打つことの意味

          理想に生き、理想に散った前秦王朝皇帝・符堅 ー理想のみで突き進むことの限界ー

          皆様、いかがお過ごしでしょうか。大分、間隔が空いてしまいました。僕の方は連日、ジャガイモの植付やブロッコリーの植付がありました。とうもろこしの種まきも始まりますので、テンポよくやっていければと考えております。自分も丸投げし過ぎてしまっていてチェックが甘くなってしまった部分が昨年はありましたので、時間を何とか作ってこまめに確認していければと考えております。 さて、以前から少しメモをしたネタをnoteに書き出してみようと思います。 題材の結論としては、「理想を描くのは悪いこと

          理想に生き、理想に散った前秦王朝皇帝・符堅 ー理想のみで突き進むことの限界ー

          【正史三国志 Part.3】転勤族から経営者(皇帝)となった劉備 〜束の間の栄光と挫折、そして滅びの道へ〜

          皆様、いかがお過ごしでしょうか。僕の方はスタッフさんやボランティアさんが連携して先週にジャガイモを植えてくれました。ブロッコリーの植付準備も進んでいるので、ここも連携しつつ進めて参ります。 さて、書き続けてきた「正史三国志」の話ですが、ようやく最後の物語。蜀王朝の話です。結論としては「血気に逸って事を起こしてはならない」ということです。蜀王朝が滅亡した理由は魏王朝や呉王朝と違って内乱によるものではないので、それだけは諸葛孔明の大いなる功績と言っても過言ではないでしょう。

          【正史三国志 Part.3】転勤族から経営者(皇帝)となった劉備 〜束の間の栄光と挫折、そして滅びの道へ〜

          【正史三国志から見る諸行無常 Part.2】 豪族たちに振り回され続けた呉王朝。そして、人が立派で居続けることの困難さ

          皆様、いかがお過ごしでしょうか。僕の方は先日、堆肥を散布したりとブロッコリーやネギを植えるための準備を進めております。来週あたりからは早速、じゃがいもを植える予定です。 さて、農業の話題とくれば三国志のこの王朝を外すことは出来ません。日本人の主食は米ですが、恐らくはその米を我々にもたらしたであろう華南地方の子孫である呉王朝。考えるに春秋戦国時代で秦王朝に滅ぼされた楚ですとか、そういった南方系の国々の民衆が日本へと命からがら渡ってきて、命がけで日本の国土を開発しながら「日本人

          【正史三国志から見る諸行無常 Part.2】 豪族たちに振り回され続けた呉王朝。そして、人が立派で居続けることの困難さ

          『正史三国志から見る諸行無常 Part.1』  【覇者になれなかった三国志のジョーカーと滅びゆく曹一族、生き残った司馬一族の簒奪劇が織り成す魏王朝の興亡】

          皆様、いかがお過ごしでしょうか。色々と書き溜めていた読書メモを個人的極まりないことではありますが、出していきたいと考えております。今回は日本人の間でも愛好者が多い漢王朝末期の興亡を描いた三国志について書いていきます。三国志というのは・・・もはや説明不要でしょう。 中国大陸に3人の皇帝が存在したのはこの三国時代と、魏晋南北朝時代の北周・北斉・陳の2つの時代のように個人的には記憶しております。3つも王朝があればそれぞれの物語があります。今回は覇者になれずに終わった三国志のジョー

          『正史三国志から見る諸行無常 Part.1』  【覇者になれなかった三国志のジョーカーと滅びゆく曹一族、生き残った司馬一族の簒奪劇が織り成す魏王朝の興亡】

          何でもかんでもデジタル化すればいいという話ではないことに気づいた日

          皆様方、いかがお過ごしでしょうか。僕の方は3連休の初日となりますが、お休みを頂きました。折角の休養日ですので、このnoteを書く前に今まで溜まっていた事務的なタスクを4つ片付けましたのでなかなかに清々しい気分です。メロンを植えようかという検討が始まりましたので、まずは特徴を調べてみて、調達ルートはYさんに聞いたところ「去年の内に頼まなかったからお前らの分はないよ」云々かんぬんと言われて埒があかないので種苗屋の方に問い合わせたところ、明確なことが4点分かりましたので資料を作って

          何でもかんでもデジタル化すればいいという話ではないことに気づいた日

          2年ぶりの「らーめん大尊」を一人きりで食べて

          皆様方、いかがお過ごしでしょうか。2月に入ってから初のエントリになります。僕の方はもうすぐ春夏の植付が始まります。二週に渡る会議の結果、植付の場所も詳細も詰められたので急ぎガントチャートやマニュアルを作成している日々です。新しく入ってきて下さったスタッフさんもいらっしゃるので、そうした方々も作業をスムーズにこなしていけるようにアシストするのもこれからの僕の役割ではないかと思いますし、これからの農場を考えれば必要な業務であり、僕のやるべきことだと見定めているところです。 通り

          2年ぶりの「らーめん大尊」を一人きりで食べて

          やりたいことはハッキリと分からなくとも生き残ることができたこと

          皆様、いかがお過ごしでしょうか。1月ももうすぐ終わろうとしています。僕らの農場はモノが端境期に差し掛かったからか、少なくなってきております。しかし、だからといってやることがなくなるわけではありません。3月になれば蒔かなければならない、ないしは植えなければならないものが数多く出てきますのでこちらの準備も行わなくてはならないので気が抜けない日々が続きそうです。 また、イチゴの方も色々と問題があったりもしましたが、それなりに出来もあって、イチゴ狩りにお客が来て下さって非常にありが

          やりたいことはハッキリと分からなくとも生き残ることができたこと

          2022旅行記 Part.2 隆盛極めし盛唐と向かい合う日本。文化遺産から見える唐王朝の影響

          皆様方、いかがお過ごしでしょうか。腹痛やら何やらでエントリを書くのが遅れてしまいました。忘れない内に、記録として残しておこうと勝手ながら思い立ったので書かせて頂きます。前回1月3日に綴った旅行記の続きとなります。 5.薬師寺 天皇家の権力闘争、壬申の乱を勝ち抜いた天武天皇が恐らくは帝位簒奪の罪の意識からか、建立しようと決めたようにも感じられました。この頃の日本は仏罰というのをとにかく1番に気にしていたのかもしれません。旅行後に調べてみましたが、天武天皇は妻である持統天皇の

          2022旅行記 Part.2 隆盛極めし盛唐と向かい合う日本。文化遺産から見える唐王朝の影響

          2022旅行記 Part.1 日本の揺り籠「大和王朝」を訪ねる

          皆様、新年おめでとうございます。2022年初のエントリとなります。新年の挨拶代わりの文章はInstagramにて不躾ながら投稿させて頂きました。本日まで農場の方は休みを頂いておりますので、以前から計画していた奈良・京都へと旅行して参りました。誰が望んでいる訳でもなく、独善的極まりありませんが記録として残そうとエントリをポストしようと思い立って、二日間の行程の内、一日目をここに記したいと考えました。 京都にも行きましたが、奈良を中心に回りました。なぜ奈良を中心に回ったのかとい

          2022旅行記 Part.1 日本の揺り籠「大和王朝」を訪ねる

          2021年を終えるにあたって

          皆様いかがお過ごしでしょうか。もうすぐ2021年が終わろうとしています。僕らの方も本日で仕事納めでした。納品後に帰宅した後にさがみ野の方で散髪に行き、新年を迎える前の験担ぎが出来たようにも勝手ながら思えます。 コロナウイルスのオミクロン株が拡大しておりますが、パオロ・ジョルダーノ氏が「コロナの時代の僕ら」でも仰っていたように「この感染症は最後はアフリカに戻る」という言葉はまさにその通りでした。今現在、我々日本を含め、世界においてはパンデミック収束の最終盤に入ったと言っていい

          2021年を終えるにあたって