見出し画像

2021年を終えるにあたって

皆様いかがお過ごしでしょうか。もうすぐ2021年が終わろうとしています。僕らの方も本日で仕事納めでした。納品後に帰宅した後にさがみ野の方で散髪に行き、新年を迎える前の験担ぎが出来たようにも勝手ながら思えます。

コロナウイルスのオミクロン株が拡大しておりますが、パオロ・ジョルダーノ氏が「コロナの時代の僕ら」でも仰っていたように「この感染症は最後はアフリカに戻る」という言葉はまさにその通りでした。今現在、我々日本を含め、世界においてはパンデミック収束の最終盤に入ったと言っていいでしょう。


今回のコロナ禍によって、生活が変わってしまった方の方が大多数だと思われます。僕は偶然、そこまで大きく影響がなかっただけの話であって、状況が違えばこうやってnoteを更新することも出来ていないでしょう。

僕にとっての2021年は

①自分の力で進むことが出来た部分があった
②「隗より始めよ」の精神で小さいところからやる
③改善点が見えてきた

この3点がより濃い、自分自身の手応えとして得られた1年だったようにも感じられます。今までももっとアグレッシブに行けばよかったのではないかという思いはありますし、言われても致し方なしというところですが、「迷惑をかけるのではないか」といった感情が去来してきて結局は突き抜けるような動きができないという泥沼に陥ってしまい、その結果、自分自身に対する自信も得られなかったのだろうと今なら分かります。

「勝手に動くんじゃない」、「〇〇さんにまずは言いなさい」ですとか、縛りばかりがあまりにも多い状況下に加えて、上記で書いたような自分自身の泥沼の状態の中、「小さいことからだったら今すぐに出来るからここからやってみよう」と考えて動いたら認められるようになることも増えて好循環が働き出したようにも感じています。あの初夏の日差しがきつい連日の中でネギの除草をコツコツと続けてきて良かったと心から思います。心配されていたものの、思ったほどに悪くは無い良質なネギが取れるようになってきました。小さくとも積み重ねてきたことは無駄ではなかったと年末にネギを掘りながら思いを馳せつつも、ささやかなやり甲斐を感じた瞬間でした。

改善点については今までは自分から何か一つでも突き抜けてやるんだという意志を持ち切れなかったために見えるはずのものも見えていませんでした。自分自身の本当の意味での意思はどこにもなかったのだから、当然改善するべきポイントも分からない。ただ、「自分如きがしくじったところで組織が今すぐに吹き飛ぶ訳では無い」と開き直りにも近い心情にもなった時に思い切ってやれるようにもなれた気がしました。9年の時を擁することにはなりましたが、これからは自分自身の得意分野を更に増やしていければと考えています。

それと同時にやれるフィールドも増えてきて、やれる業務も拡大してきて、今までの農場の仕組みの延長線上ではもはや対処できないような場面も少しずつ増えてきた感覚があります。そもそも苦しかった時代と今現在の状況下は当然違う訳ですから、その当時のシステムでは上手く駆動できないのも当然と言えます。

なので会議でも出ましたが、まずは業務の仕分け。そしてやれること、やれないことの明確化。この2つから始める必要があります。僕を含めてスタッフ一人一人の意見、一人一人ができること、やれないこと。意見の裏側にある背景や環境を読み解いて患部に手を打っていく。代表の決済を待たずして出来ることも多々あるのでここは我々の方で進めていければとも思えます。

一見難しそうに見えても細かく因数分解して解決出来るところからやっていけばできないことも無い。このような思考方法を近年では「プログラミング思考」というようですが、物事の改善にはこのやり方が1番理にかなっているのは言わずもがなかもしれません。

歳を重ねたからなのか、今更ビッグマウスなパフォーマンスに終始する訳でもなく、ハイテンションに文章を書き連ねていく訳でもなく、まずは解決するべきことを。そして、向かい合うべき問題に答えが分からなくとも向き合い続けること。このふたつは来年も、年老いてもやめてはいけないと考えています。手や品は変わってもいいけれども、本質だけは変わらないのだからここをブラさなければ、見失わなければこれからも進み続けることが出来るようにも信じております。

明日から始まる2022年も大きく変わるのか、そうでないのかは分かりません。全ては自分次第ですし、思いもよらない1年になっているのかもしれません。日記を読み返すだけでも変わったこと、そうでないことが一目瞭然になったりと自分の中でも発見が多くあります。

楽しみなところと不安要素が混濁する心境ではありますが、2022年もまたスタッフの皆さん、取引先の皆様と共に歩を進めていければと思います。在り来りなベタな一文ですが、毎年ながらそんなことを思います。

2021年は自分としても大きな手応えを得られた1年でした。関係者の皆様方、取引先の皆様方、そしてスタッフの皆さん。今年は本当にお疲れ様でした。来年はコロナウイルスが本当の意味でのパンデミックを終えて、本来の形ではないとしてもマスクをすることのない形でのコミュニケーションができる一念に近付ければと僕も心より願います。

長々と駄文を書き連ねてしまいましたが、2021年は皆様方、本当にありがとうございました。また、明日から始まる2022年も変わらぬご愛顧の程、これからも当農場をよろしくお願い申し上げます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?