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5ヶ月振りに筆を取ることと、上半期の振り返りに

皆様方、いかがお過ごしでしょうか。もうかれこれ、5ヶ月も更新していないことに気付いて筆を取ることに致しました。

何を書こうかと考えたのですが、ポッドキャストでもよく使用されているフリー素材のこの曲を聞きながら事務をこなしていたら急に11年前の記憶を呼び起こされましたので、忘れない内にここに勝手ながら記したいと考えました。

とはいえ、近況はどうなっているのかと言いますと、慌しかった夏も過ぎ、夏野菜の片付けも概ね終わり、残りはキュウリのアーチパイプとマルチを撤去するのみとなりました。ちなみに僕は10年という節目を前に今までとは働き方が大きく変わることになりました。極少数の関係者には事情を説明しておりますが、まだ公には話すことができないところもありますので、状況が落ち着いてきましたら少しずつ皆様方にもお話していこうかと考えております。

さて、11年前のことです。僕は若気の至りというのでしょう。IT関係の書籍を読み漁って知識を得たと勘違いした結果、「自分はこんなところにいるべき人間じゃない。自分の活躍できる場所はもっと他にあるはずだ」と考えて、最初に就職した小売企業を退職。そして、東京の千代田区にあるとあるITベンチャーへ足を踏み入れたのは以前書いた通りです。

そんな勘違い男が仕事ができるわけもなく、今で言うところの「勝負できる領域とそうでない領域を見定める」ことが出来ていませんでした。プログラミングスクールも行ったことがないような男が何も出来るわけもなく、東京という街にあっという間に打ちのめされて、茫然自失となって神奈川に戻ってきました。そんな若造だった自分を見て「こいつは元気しか取り柄がない男だ。それだけ。どこに行こうがこんな奴が社会の役に立てるわけがない」とまで言われていた有様です。

そんなことを言われるのは今思えば当たり前の話でしょう。何も役に立たなかった訳ですから。ただ、知り合いからは「あなたには心の優しさがあるじゃない」と励まされたものの、「そんなものが一体この現実社会で何の役に立つっていうんだ。現に点数にもなりはしないじゃないか」と突っぱねてしまっていました。ですが、この歳になった今だからこそ思うのは「コロナ禍で誰もが『健康』の二文字が持つことの意味と、最後は人間性こそ大切なのだ」ということを強く確信できるようになりました。もちろん、人それぞれの考えも、答えもあることは承知しております。ただ、世の中には体が不自由な方、障害を持っていらっしゃる方、ご病気を抱えていらっしゃる方も数多いことは事実です。だからこそ、健康であるということはカネでは買うことは難しいとも言えます。現に大金持ちがこぞって投資しているのは健康です。どんなに大金を稼いだとしても健康を害してしまえば何の意味もないからでしょう。

もうすぐ年が終わります。来年で農場に来てから10年。農業を始めてからは11年になります。どうなるかは全く分かりませんでした。分からないけれども、やってはならないことだけは分かっていました。自分の道が見えてくるまでは辛かったことも数多くありましたが、それは世間一般の皆さんも同じこと。僕は携わったのが農業というものだっただけの話です。来年の初め、あるいは年の終わりに10年間を総括しなければならないでしょう。「あなた(僕)にとっての10年間はどんな意味を持っていたのか?」を。残り一ヶ月となりましたが、イチゴも来月には恐らくは収穫できると思われますので、忙しくなってきそうです。皆様もどうぞ、お体ご自愛ください。


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