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ECモールvs自社EC 商品画像の違い

ECモールと自社ECサイトの商品画像は、目的もデザインも違うことをご存じですか?
今まで複数の企業で両方の販促に関わってきた立場から、違いを解説します。


そもそもECって何?

まったく別の職業の人と話していると、たまに「ECって何?」って聞かれるので敢えて説明します。
ECサイトのECとは「Electronic Commerce=電子商取引」の略で、いわゆるネットショップや通販サイトのことです。
(15年くらい前はネットショップって何?っていう人もいました。ペットショップの店員だと思われていたことも 笑)

今ほどネットを介した金銭取引が一般的ではなかった頃、Webサイトは主に見るためのもので、決済機能がついたサイトは特殊な存在でした。
そこで通常のWebサイトと区別する呼び方として、Web業界ではECサイトとかEコマースと呼ばれています。

ECサイトは2種類に分けられる

1. ECモール

ECモールとは、例えばAmazon/楽天市場/Yahoo!ショッピング(アパレルだとZOZOやロコンド)などのようなモール型のプラットフォームのことで、Amazonと楽天市場が特に大きなシェアを占めています。

このうち、楽天市場やYahoo!ショッピングは色々な店舗が統一のルールに従って出店するタイプですが、Amazonはマーケットプレイスといって商品をAmazonに出品するタイプなので厳密には意味合いが違いますが、大きく分類するとECモールに属します。

2. 自社ECサイト

自社ECサイトとは、xxxxx.com のような独自のドメインを持ったサイトのことです。
すでにブランドが認知されている企業や、ブランドの世界観を大事にして自由度の高い店舗設計にしたい場合に作るケースが多いです。
自由度が高く取引手数料が抑えられる分、集客なども自社で行う必要があります。

自社ECサイトを作るといっても、今は1からすべて自作するわけではなく、多くのサイトはショッピングカートシステム(購入や決済の機能を持ったASP)を導入しています。

BASEやSTORESなど小規模で簡単に始められるカートシステムもありますが、できることが限られるので普通は売上規模に合わせて選びます。このうち、人気のShopifyは必要なプラグインを追加していくタイプなので規模が大きくなっても融通が利くと言われています。

ECモールと自社ECの商品画像の違い

商品画像という視点で見ると、ECモールと自社ECには決定的な違いがあります。それは

「サイト内で検索した時、他社の画像が表示されるか否か」

です。

1. ECモールの商品画像

ECモールの商品画像は、数多くの他社製品や、同一製品を販売している他の店舗と比較されます。
そのため、各ECモールのガイドラインに沿った範囲での工夫になりますが、短時間で独自の特長(USPといいます)がわかるような表記をしたり、その部分を強調した写真にすることが、他社と比較した時に選ばれるためのポイントになります。

2. 自社ECサイトの商品画像

一方で、自社ECサイトは自社の商品しか表示されないので、商品写真の背景や光の当たり方を統一したり、類似商品の違いがわかるような表記(サイズや素材など)を統一のデザインにすると、サイトのブランディングにもなるしラインナップの中から欲しい商品が選びやすくなります。


両方のECサイトで商品を販売していると、手間を省くために商品画像を使い回すことがあり、それはそれで管理上の都合や商材ごとの違いもあるので否定はしません。

でも私としては、長く売り続けたい主力商品に限っては、自社EC用の商品画像とECモール用の商品画像を別々に用意することで、両方のECサイトで商品の魅力を発揮できると考えています。

いかがでしたでしょうか?
少し専門的で長くなってしまいましたが、なんとなく理解できたよっていう人は♡マークを押してくれたら嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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