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【私的読書生活】週刊読書録vol.31(2022/7/30〜8/5)

暑…
もうそれしか言葉が出ない今日この頃。
皆様、ご無事でしょうか?

暑すぎて本なんか読んでられるか!とならないのが読書にとりつかれた者の定め。

皆様が読みたくなるのはどんな本でしょうか?
定番のホラー?
現実を忘れるミステリーやファンタジー?
旅に出た気分でエッセイなんかも良さそうですね。

私が手に取った本はこちらです。


今週の一冊/あなたのための物語

《あらすじ》

「わたしの周りでは、よく人がいなくなるらしい」幼い頃、夏日(なつひ)の目の前で双子の妹・青葉(あおば)は「消失した」。両親を含めた誰もが青葉のことを忘れ、彼女を覚えているのは、夏日と、消失の瞬間を一緒に目撃した幼馴染の明人(あきと)だけだった。青葉を忘れられないまま大学生になった夏日は、研究室の教授が失踪したとの報せを受ける。先生は、平安時代に存在したがその後失われてしまった「あさとほ」という物語を調べていたらしい。先生の行方と未詳の物語「あさとほ」を追う夏日は、十数年ぶりに明人と再会し、共に調査を始めるが――。二人が「行方不明の物語」の正体に辿り着くとき、現実は大きくその姿を変える。
Amazon紹介ページより引用

これはホラーではない。
少なくとも私はそう思った。

私にとって、これはラブストーリー。
でも現実が揺らぐと思ったこともない人にとってはこんな恐ろしい物語はないと思う。
これ自体が小説であり、物語なのだが、同時に作中話のように、「物語」とは何だろうかを考えさせられる作品。
平安時代などの散逸文学のことなどうまく絡めてあって、題材としても面白かった。

まだ2作目とのこと。
1作目も読んでみたくなりました。

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今週のおすすめ漫画/呑みたくなる楽しくなる


上京し、女性専用シェアハウスに住み始めた天月みちる20歳。
一緒に住む他3人の女性達。
みんなそれぞれ性格も背景も違うけれど、共通するのは楽しい宅飲みが好きなこと!

4コマ仕立てで読みやすい。
ちょっとした蘊蓄も楽しい。
美味しい飲み方についても心惹かれる。

最近我慢してたのに思わずビール買っちゃいました🍻
(もちろんエビス、笑)

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今週の気になる本/すごい本です

最近、新刊とかおみかけしないなぁ…とのんびりしていたら、まさかご闘病されてたとは。。。
それも脳卒中(左被殻出血)。

実は、私、一応、医療従事者。
だから病名を聞いた瞬間に、思わず「えぇっ!」と声が出た。それは「失語症」という症状、後遺症の残りうる可能性の高い部位だから。

自分が出口氏の立場、もしくは周りの人間だったら、絶望していただろう。

しかし出口氏はリハビリテーションに励まれ、復帰され、こうして本を出版されるまでに至る。

それがどれだけすごいことか。
正直考えられないレベル。

出口さん自身の努力と共に、周りのスタッフも尽力されたことだろう。
当事者としての出口さんの思いも是非知りたい。

「失語症」という、意外に知られていない症状について知るのにもおそらく役立つだろう。
(いつも説明するの大変なんです。)
失語症者の誰でもが、出口さんほど回復するのは難しいかもしれない。
それでも同じ病と闘う人、それを支える周りの人にとって、意味のある本だと思う。

早速取り寄せた。
今読んでます(結局、1日で読みきりました)。

出来れば、後日、この一冊に特化して、ひとつ書いてみようと思っています。

書いてみました(2022/8/5付)


雨の地域も、被害を受けてらっしゃる方も多いかと存じます。
どうかどうかご自愛ください。



最後までご覧下さり、ありがとうございました。
次の週も楽しく読んでいきたいと思います。

皆様にも、素敵な本との出会いがありますように。

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樹田 和(いつきた なごむ)
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