見出し画像

【私的読書生活】週刊読書録vol.29(2022/7/16〜7/22)

安定しない空模様。
お住まいの地域のご無事とお見舞いを申し上げます。

   
私は、意識していませんでしたが、少し夏バテしていたのかもしれません。
周期的不調がかち合い、思いがけず、夏休みをいただいてしまいました。

おかげさまで時流に乗ることはなく、体調も速やかに回復しました。
今日からまたぼちぼち頑張れそうです。

では今週の読書録です。
よろしければ、お付き合いください。


今週の一冊

5月のBOOKOFFブックの日(29日)に手に入れて、6月から読み始めて、ちょこちょこ読んでようやく読み終わりました。


あのスティーブン・キングが!と思う部分がそこかしこに。
(原稿の不採用通知が束になるほど溜まったり、電話の使用料が払えないから電話機がなかったり、生活保護一歩手前だったり、売れてからはアルコール中毒やドラッグ中毒になってたり )

そして1999年にそんな事故に遭っていたなんて、浅学にて知らなかった。
(どんなキングの小説より恐ろしい!)

それでも衰えない創作意欲には、もう感嘆しかない。

たくさんドッグイヤーをつけながら読みました。

多いなぁ


最後のところの言葉が泣けるほどよかった。
長くなるが、引用させていただきたい。

ものを書くのは、金を稼ぐためでも、有名になるためでも、もてるためでも、セックスの相手を見つけるためでも、友人を作るためでもない。一言で言うなら、読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生も豊かにするためだ。立ち上がり、力をつけ、乗り越えるためだ。幸せになるためだ。おわかりいただけるだろうか。幸せになるためなのだ。
(中略)
あなたは書けるし、書くべきである。最初の一歩を踏み出す勇気があれば、書いていける。書くと言うことは魔法であり、すべての創造的な芸術と同様、命の水である。その水に値札はついていない。飲み放題だ。
腹いっぱい飲めばいい。
スティーブン・キング『書くことについて』P358

なんて心強い言葉だろう。

お言葉に甘えて、これからもお腹いっぱいいただきます!!!

ーーーーー

今週のおすすめ漫画

連れ合いおすすめ。

私も読んで、1回目ちょっと挫折して。
2回目のチャレンジで一気読み!

一見、お料理漫画なのですが、もっともっと深くて広いArtisteの世界を描いたもの。

是非、noteのクリエイターさん達におすすめしたい。

素敵な言葉もたくさんあります。

あんたは今自分の心を豊かにしようとしてる

人が生きていく上で最も重要なことのひとつ
辛くても苦しくてもそれでもなんとか生きていかなきゃいけない…
人生を助けてくれるものだよ

芸術家の仕事はね
人の心を豊かにすることだから
2巻  Episode6
カトリーヌの言葉より
上質な音楽も料理もかしこまって味わうものじゃない
当たり前のように存在していることこそ豊かである証だ
3巻  Episode11
ヨルゴの言葉より


いい言葉というのではないかもですが、個人的には6巻Episode32の162頁と7巻 Episode37の最後のページや Episode38の110〜111がとてもツボでした。


既刊8巻で今7巻まで読了。
続きが楽しみ。

ーーーーー

今週の気になる本

第167回、芥川賞、直木賞が決定!

読書好きとか言いながら、こちらの賞の受賞者には結構疎いことが多く恐縮なのですが……、今回は(珍しく)お二人とも存じておりました!

高瀬隼子さん
『おいしいごはんが食べられますように』

芥川賞受賞おめでとうございます!

まだ未読ではありますが、“王様のブランチ”で紹介されていたので、気になっていた本。

不穏な感じがたまらない。


窪美澄さん
『夜に星を放つ』

窪美澄さんは一冊だけ既読。

なんかまた上からな感想、過去に書いてました…
お恥ずかしい。
ここに埋めときます。

何様だ

お二方ともおめでとうございます!
受賞作だけではなく、他の本も気になります。


さあ、夏本番。

楽しみなのは各社の夏フェア!!!
(完全なるインドア派ゆえ、海だの山だのに行く予定は今年もございません、笑)


前はYonda?くん一押しでしたが、最近はよまにゃに心奪われ中です。

今度、本屋行こ。
(おい、また積読本を増やすつもりか…)


最後までご覧下さり、ありがとうございました。
次の週も楽しく読んでいきたいと思います。

皆様にも、素敵な本との出会いがありますように。

この記事が参加している募集

#推薦図書

42,581件

何かしらでも、あなたの琴線に触れることができたのなら、サポートいただければ幸いです。 いただいたサポートはありがたく活動費(つまりは書籍費、笑)にさせていただきますね。