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【詩集】結々たんの気まぐれサラダ

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オリジナル詩集です🌷 様々な事象・心情を、私の言葉でコーティング。 良いことも嫌なことも、言葉は全てを知っている。 だからこそ、綺麗に見立てて嗜みたい。 🌼 不定期更新 m(_…
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#詩集

【詩】 4.命奮わせ、白花 【結々たんの気まぐれサラダ】

【詩】 4.命奮わせ、白花 【結々たんの気まぐれサラダ】

温もり燻らす白花の香り。
喉元伝う、爽やかなアールグレイは、
さながら命の泉たるもの。

小さく震わす白花は、命の泉に花弁を落とす。
広がる波紋の意のままに、揺らめく花弁の真白なこと。
強く優しいその波に、ずっと揺られていたい。

それでも、何色に染まることもない。

純粋無垢に揺蕩いて。
やがては、冷めた紅茶を飲み干して。

ただ、青く白く、夢見心地に沈むだけ。

【詩】 2.甘くて、甘い はじまりの味。 【結々たんの気まぐれサラダ】

【詩】 2.甘くて、甘い はじまりの味。 【結々たんの気まぐれサラダ】

とろり蕩けて、色付いて
花蜜溶け出す、フォンダンショコラ。

指先でなぞる ふわふわの生地に、
手書きのハートを1つ。
小さくて丸っこい、幼いハートが
ショコラを一層、甘くする。

ほろり酔わせて、狂わせて
恍惚導く、アールグレイ。

指先でなぞる カップの淵に、
紅を落とす口付けを。
それは、砂糖も要らないほどに芳しい。

甘さも 苦味も
引き立て合えば、幸せの味。
口に含んで、いつまでも、

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【詩】 1.結々たんの気まぐれサラダ

【詩】 1.結々たんの気まぐれサラダ

結々たんの気まぐれサラダ。
シェフの気まぐれ定食。

頼むのは、少し勇気がいるけれど、
案外、美味しいかもしれない。
もちろん、確約は無い。
行き当たりばったりの、大勝負。

だからこそ、面白い。

見た目からじゃ、わからない。
ひとたびフォークを突き立てれば、
誰かの心が、見えてくる。
色んな感情が、出来事が、表現が、混ざり合う。

強さと弱さ。

厳しさと優しさ。

喜びと悲しみ。

怒りと恐

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