両親の声を通して、たくさんの物語をあびていた。
好きな絵本でした。
ページをめくるごとに柄の変わるワンピースにときめき、
今にもいいにおいがしてきそうだったり、
鳥が飛んできそうだったり、
カラフルな絵と言葉に触れて、
わくわくした感覚がよみがえります。
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今、国語教育に興味があり、
仕事の合間に文献を読んでいます。
その中で、
文化審議会国語分科会(名前が難しい)によってまとめられた
『これからの時代に求められる国語力について』に、
以下のような記載がありました。
読み聞かせは、父や母が、たくさんしてくれた記憶があります。
そのうち今でも記憶のある本はわずかですが、
それでも、両親の声を通してたくさんの物語をあびていたことが、
少なからず、
こうして言葉を仕事にしている今につながっているのだと思うと、
それはとてもとても幸せなことだと、
込み上げてくるものがあります。
たくさんの愛を受け取って過ごした過去が、
記憶を超えて、今につながっている。
それは、私だけじゃなく、いつの時代もどんな人も、
きっときっとそうなのだと、
思わずにはいられないのです。
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