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両親の声を通して、たくさんの物語をあびていた。

 ラララン ロロロン
 わたしの すてきな ワンピース
 ラララン ロロロン ランロンロン
 
 
 『わたしのワンピース』
 にしやま かやこ

好きな絵本でした。

ページをめくるごとに柄の変わるワンピースにときめき、

今にもいいにおいがしてきそうだったり、
鳥が飛んできそうだったり、

カラフルな絵と言葉に触れて、
わくわくした感覚がよみがえります。
 
 
・┈┈┈┈┈┈┈┈ ・
 
 

今、国語教育に興味があり、
仕事の合間に文献を読んでいます。

その中で、
文化審議会国語分科会(名前が難しい)によってまとめられた
これからの時代に求められる国語力について』に、
以下のような記載がありました。
 
 

小学校入学前の乳幼児期は、
言葉に対する信頼感を育て、

言葉を通じての「人間関係形成能力」の基礎を培う上で
極めて重要な時期である。
 
この時期に、家庭や地域で絵本等の読み聞かせなどを積極的に行うことが望まれる。
 
(p.26)

読み聞かせは、父や母が、たくさんしてくれた記憶があります。

そのうち今でも記憶のある本はわずかですが、

それでも、両親の声を通してたくさんの物語をあびていたことが、

少なからず、
こうして言葉を仕事にしている今につながっているのだと思うと、

それはとてもとても幸せなことだと、

込み上げてくるものがあります。


たくさんの愛を受け取って過ごした過去が、
記憶を超えて、今につながっている。


それは、私だけじゃなく、いつの時代もどんな人も、
きっときっとそうなのだと、
思わずにはいられないのです。


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