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60回、季節が変わっても

どうやら星野リゾートの2024年新卒の初任給が上がるらしい。いいことだな、と思った。働くということにおいて、お金を稼ぐことが全てではもちろんないけれど、お給料がとても大切な指標であることは間違いない。

お金は大切である。
一方で、豊かさはお金では買えない。

というのがわたしのお金に関する考え方である。文章にしてみるとあまりに薄っぺらくてちょっと笑えた。(自分でも感覚的なところがあるけれど)お金は人の豊かさをはかる指標にはなりえないということだけが、とりあえず、確かに分かっていることである。

もちろん、人それぞれの幸せの指標があるので、今日ここに記すことはわたし個人の、この瞬間の価値観であることを前提に。

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15年ぶりに小学校時代の友だちにあった。先日書いたnoteをFacebookでシェアしたところ、たまたま見てくれて、連絡をしてくれたのである。善は急げ。なんとなく、再びの出会いを大切にしたほうが良い気がして、わたしたちは早速会うことにした。

15年ぶりだった。15年。1年で季節が4回変わるとして、それが15回。60回も季節が変わる間、わたしたちは違う場所で過ごしていた。小さな教室で、机をならべて、同じ教科書を開いていた友だちが、知らないところで大人になっていた。

不思議な気持ちだったけれど、改めて人と人の、目には見えないつながりの面白さと強さを感じた。人はどこまでも、いつまでも、世界でなにが起きようとも、繋がっていられるのだなあと思って嬉しかった。

そして、noteに書いた言葉が、思いもよらぬところで誰かに届き、素晴らしい時間を過ごせたこと、それもまた嬉しかった。

わたしにとって心がが満たされるのはこんな時間。1000円のパスタランチだったけれど、豪華な食事になった。わざわざ来てくれたから、と友だちはわたしの分のパスタ代も出してくれた。

それはわたしのセリフでもあるのに。でも今回はその気持ちを受け取ってみることにした。

そしてふと、こうやって奢ったり、奢られたり、プレゼントしたり、されたり、お金を自分で稼ぐようになってから、出来るようになった相手への気持ちの表し方もあるなと思った。手段が増えることはいいことだと感じた。誰かに何かをギフトできる瞬間が、働いてお金を稼いでよかったと思う瞬間かもしれない。

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自分にとっての豊かさとは何か。欲しいものは何か。必要なものはなにか。時によってどんなものも価値が変わっていく。それはわたしたちがこの3年間、目の当たりにしたものでもあったはず。

そんな世界で、本当に離したくないものはなにかじっくり考えていると、自分にとって本当に、本当に大切なものが見えてくるような、気がする。

わたしにとっては、そのひとつが、「会いたい人との食事」だな、と思った。

「みんなちがってみんないい」学び舎で一緒に音読した金子みすゞさんの詩は、今になってわたしたちの心に響いているのかもしれない。


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