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グライダー人間と飛行機人間

外山滋比古さん「思考の整理学」より。


自分はグライダー人間?飛行機人間?


旧来日本では与えられた環境下で空を飛ぶことを求めてきた。
答えは常にそこにあり正確に風に乗ってゴールまで着地していく。
この世界では教えられたやり方通りに教えられたゴールに向かって飛んでいける人間が評価される。
高度経済成長期で、大量生産を美とする社会で必然的に必要とされた手法であり、教育である。
この社会で育った人間、いわゆるグライダー型の人間がこの時代は好まれた。

一方で、このグライダー型の人間は、現代では評価されなくなってきている。

言われたこと言われた通りにしかできない人間は、いわゆる自らの力で飛んでいける飛行機人間と比べ、受け身以外の何者でもない。

学歴は良いのに仕事ができない人というのはまさにこの例である。
自ら飛ぶことを知らない。

ただ飛行機人間が現代の社会で上手くいくかどうかは周りの環境にもかかってくる。
なぜなら周りはみなグライダー人間の可能性か高く、自ら好き勝手に飛ぶことができる飛行機人間をグライダー人間は「空気が読めない」「言うことを効かない」など、かならずしも良しとはしないからである。

ただ間違いなく言えるのは、今の世の中で必要とされる、いいかえると革新的な動きができるのは飛行機人間である。

となると今の日本で一番有効的であるのは、グライダー兼飛行機人間と言える。
言われた通りのことをこなしながら自ら飛ぶタイミングを見計らっている人間である。

日本の教育ではいかに飛行機人間をこれから作っていけるかが鍵となってくる。

ここからは私の考察。

自分はどっち?

グライダー人間?飛行機人間?


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