200万円のロレックスの時計が売れるのはなぜか

ロレックスとは、時計好きなら誰もが知ってるであろう、最高級時計ブランドでしょう。

今回は、ブランディング、及びマーケティング的な考え方で、

「なぜ、200万円もする時計が売れるのか」

について、考えていきたいと思います。

結論から述べると、

「200万の時計を買う、または身に付けることに価値を感じ、それをステータスにしている消費者が一定数いるから」

です。その詳しい詳細を知りたい方は、これからの文章を是非読んでみてください。

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まず、ブランディング、マーケティングにおいて、「消費者に提供できる価値」

というのを説明したいと思います。

消費者に提供できる価値は、以下の3つです。

①機能的価値
②情緒的価値
③自己実現的価値

それぞれについて説明していきます。

①機能的価値

まず、最初は機能的価値です。

これは、
・時計なら「時間が計測できる」、
・車なら、「走れる」

というような、消費者がその商品に対して、必ず必要な機能のことを示しています。

②情緒的価値

2つ目の情緒的価値は、

・時計なら、「この時計を付けている自分が好き」
・車なら、「この車に乗っている自分が好き」

というように、①の機能的価値の時には無かった、「感情」的な価値が付与されています。

③自己実現的価値

最後は自己実現的価値です。

これは時計でも、車でも、

「この商品を買うことが出来た」、
「この商品を利用することが出来た」

という、「達成感」に消費者が価値を感じた結果生じる価値です。

なぜ200万円もする時計が売れるのか

結論に入りたいと思います。

消費者が時計を買う時、①の機能的価値、つまり、

「時間を正確に測ってくれれば十分」

と考えているならば、200万円もする時計を買うはずがありません。正確に時間が測れるだけで十分ならば、数千円で買える時計でもいいからです。

しかし、200万円もするロレックスの時計が買われる理由は、②情緒的価値、そして、③自己実現的価値にあります。

ロレックスの時計を買った消費者の中には、

「ロレックスという最高級時計ブランドを身につけている自分が好き」という、

②情緒的価値を感じて購入する人もいれば、

「ロレックスという、200万円もする時計を購入することが出来た」

という、達成感から来る③自己実現的価値を感じたくて、購入する消費者もいるでしょう。

つまり、消費者は、商品の「機能」だけでなく、自らの「感情」や、「達成感」を得たくて購買行動をとるということです。

さらに、ロレックスというブランドが、

「なぜ、200万円でも、"ぼったくり"にならないのか」

それは、「圧倒的なブランディング」があるからです。

ブランディングとは、消費者に、

「自社ブランドに対して、どのようなイメージを持ってもらうか」を突き詰めることです。

つまり、200万円もするロレックスの時計を、

その消費者たちがぼったくりだと思わないのは、

「ロレックスという時計は、最高級ブランドだから、200万円してもおかしくないよな」

「逆にロレックスが、数十万で買えてしまったら、それはもはやロレックスじゃないよな」

というように、「200万円でも、堂々とその価格で売られ、そして買われることが出来る」

そのようなブランディングに、ロレックスは成功しているからこそ、200万円で市場に投入することが出来るのです。

当然、高額な価格で売るからには、「徹底的な品質管理」が必要不可欠になります。

ブランディングとは、「消費者のイメージ」によって積み上げられるものであり、

少しでも品質管理に問題があったり、ブランド毀損になるような事が起きると、

そのイメージというのは一瞬で崩れ去ります。

ブランディングとは、愛着と信用の積み重ねだからです。

高額で市場に売り出すということは、それだけ価値の高いブランドだから。その分、徹底した品質管理が必要となるのです。

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