№435 選択肢が多いと人は買うのをやめてしまう。
こんにちは。白石です。
有名な「ジャムの実験」を知っていますか?
米コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が行った実験です。
もともとは、「品揃えを豊富にした方が売上が伸びる」という、あるスーパーの方針を確かめるのが狙いの調査だったそうです。
ところが、「ジャムの実験」を行うと逆の結果が出たそうです。
どういうことかと言うと・・・
24種類のジャムを置いた売り場と6種類に絞って置いた売り場では、どちらのほうが売れるかを比較しました。
もちろん当初は、24種類のジャムを置いた売り場のほうが売れるだろうと予測していました。しかし結果は、24種類を置いた売り場では3%の人しか買わなかったの対して、6種類に絞った売り場では30%近くの人が買いました。
この実験から言えることは、
「選択肢が多ければ多いほど人は選ぶのに悩み、選んだ結果が本当にいいのか気にもなり、自信をなくし、結局選ぶのをやめてしまう」ということ。
ポイントは「選べなくなる」のではなく、「選ぶのをやめてしまう」ということで、買おうと思っていても買うのをやめてしまいます。
この実験結果が全てに当てはまる訳ではありませんが、フィットネス業界の会員種別にも似たような現象が起きているクラブがあります。
会員プラン・コースがありすぎて、どれを選んで良いか分からないというパターンです。
基本コースは4種類以内に抑えたいですね。私であれば3種類以内にします。大手クラブになると10種類ぐらいあるところもまだありますからね。
また、情報についても似たような現象が起きています。
今、世界には「世界中の砂浜の砂の数」より多い情報が流れています。
アメリカのIDC社の調査によると、世の中に流れている情報量は、2011年段階で世界中の砂浜の砂の数(1ゼタバイト)より多いそうです。
ほぼ無限ということです。2020年には45ゼタバイトになると予測されています。45倍・・・こうなるともうよくわかりませんよね。
どの情報を信じていいのか・・・
よって、情報収集源を絞ることが大切です。自分自身が信頼信用できる情報源を確保して収集していかないと何も行動できない自分が生まれます。
今回のパンデミックにも大きく関わっていますが、インフォデミックについての詳細は割愛します。*2021年1月29日に少し書いていたので記事を添付しておきます。
人生は選択の連続ですが、こう考えると難しいですね。
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