№325 「Fan」「Fun」
こんばんわ。白石です。note連続投稿*days325
「Fan」はそのままでファン・愛好家という意味があります。一方で「Fun」は楽しい・面白さという意味で使われます。
これから総合フィットネスクラブが存在していくための大事なワードが2つあると思っていて、1つが「ブランド、ブランディング」そしてもう1つがこの「Fan」「Fun」です。
これから5年ぐらいの間にフィットネス参加率は3~5%ぐらい上がると私は予測しています。このぐらい上がれば約10%になり、それを牽引していくのは低価格でいわゆるバジェット型(HV/LP)と呼ばれているジムです。低価格化が進み、クラブ数が増えていくと自然と参加率計算上は上がっていきます。それに加えて、新コロでの経済ダメージがよりデフレを招き、低価格が受入れやすい環境になっていくでしょう。
そういった中でこれからの時代、昔から叫ばれている立地、価格、施設だけでは勝負はできませんし、既に勝負になっていない、それはもう古い感覚だと思います。
ならどうやって生き残るの?!
ビジネスを売るのではなく、ブランドとして選んでいただくということです。あそこのブランドいいなー、買いたいみたいなイメージです。
その時にあそこより1,000円高いや安いなんて関係ないですよね?!
そしてそれに近い感覚として、「Fan」という考え方です。ビジネスを売るのでなく、企業あるいは人財のFan(ファン)になっていただき、Fun(フン)してもらう。ということです。
ブランドを構築しているのはあくまで「人」です。それに対してFan(ファン)になっていただき、そうすると自然とFun(フン)してもらえる。
そういった人財を多く抱えているクラブが生き残るでしょう。それは欧米を見ても明らかです。
海外の総合フィットネスで生き残れているクラブはビジネスを売っているのではないのです。既にそのビジネスは古くなっていて淘汰されているので売れる訳がないですよね?!もうその時代は終わっていて、新たなフェーズにきています。ですが、それに気づかずいつまでもビジネスを追っているとブランドを損ねる可能性が高いです。
それの例が総合クラブの24Hハイブリッド営業です。これは数年前に24Hジムが乱立してきた時期に総合クラブがとった対策の1つです。VisionやMission、あるいはPurposeに添っているのであれば問題ないですが、多くの企業で小手先だけの対策に終わっています。
我々は今、何をしないといけないのか?
多くのフィットネス企業で会員数が減り、売上が下がりました。それを何で埋めるのか?を議論していると思います。24Hハイブリッド、オンラインコンテンツ・・・などなど
しかし、それでは埋まらないのです。もうこのビジネスは30年近く続いていて、モデルとしては崩壊していて新コロで顕在化したのですから。
もう、生まれ変わるしかありません。それは「人」なのです。
人を通じて「ブランディング」を行い、その人の「ファン」になっていただくような施策をするべきです。
今、成長している企業はビジネスを売っているのではない!ということです。