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№444 再考サイクル

こんにちは。白石です。

「考え方」を見直すための考え方についてです。

先週は、学ぶためには考え方を見直す。ということを書きました。その中で、謙虚さに触れましたが今日は大枠の部分です。

最近、こんなことを多く書いているのかというと・・・

アダム・グラント著 楠木 建監訳 「Think Again」を読んでいるからです。

この著書では、「変化の多い現代において大切なのは、考える力や知識の量ではなく、考え直すことである」と述べています。

人は考え直すことをしにくい生き物です。なぜなら、2つのバイアスが働くからです。

・確証バイアス

自分がすでに持っている先入観や仮設を肯定するために、自分にとって都合の良い情報ばかり集めること

・望ましさバイアス

自分が見たいものだけ見ること


こういったバイアスから人は3つのモードを使い分けています。

・牧師

自分の信念を形成し、それを確固たるものにしようと説教する

・検察官

他社の思考や主張の矛盾を指摘し間違いを明らかにするための論拠を述べる

・政治家

自分の考えに対して他者の支持を獲得しようとキャンペーンを行う

これら3つのモードでは、考え直すという行為は生まれません。

大事なのは、4つ目のモード・・・「科学者」モードです。

科学者は仮説を立てたら正しいかどうか実験します。そして、その実験から得た新たな知識や結果を基にさらに仮説と検証を繰り返します。

この科学者の思考ができれば、自然と考え直すことができます。

これを「再考サイクル」と呼んでいます。

このサイクルに入るためには、先週書きました「謙虚さ」が必要なのです。

謙虚さ → 懐疑 → 好奇心 → 発見 → 謙虚さ

上記が謙虚さを保つための考え方です。簡単に言えば・・・・

世の中には、まだまだ知らないことがたくさんあるなーって思うということです。

いかがでしょうか?

科学者モードに入り、再考サイクルを回すことが時代を生き抜くヒントになるかもしれません。





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