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№511 残念な瞬間

こんにちは。白石です。

どの組織、チームでも権力や恐怖でコントロールするようになると終わりです。

先週、中学生のサッカーを見ているとそんな場面にでくわしました。監督が選手に対して大声で「バカ」「次やったら交代」などの言葉を試合中に発しているのです。縁がないチームだったので関係ないと言えばそうなのですが、聞いていて良い気分ではありません。

権力と恐怖なんてスポーツにいらないですよね。一生懸命やってるのにミスしたら交代なんて。しかも本当に交代させていましたからね。
今の情報社会にこんな指導者がまだいるのか?!と愕然としました。しかもそのチームに生徒がたくさんいる。

今、地方の団体スポーツは過渡期にきています。学校の部活動では人数が集まらずクラブチームに選手が流れています。しかし、クラブチーム数もそんなに多くない状態で2〜3チームから選択しないといけない。なので必然的に通いやすくて安いクラブに人数が集まる流れです。

しかし、指導者がこんな感じなのであればもったいないですよね。一番伸びる時期である中学年代に権力や恐怖といった中でプレーしないといけないんですから。

これは社会の組織でも一緒です。組織の幹部が権力を振りかざし、言うことを聞かない従業員は異動や減給、そしてYESマンを周りに固め、極めつけには顧客を無視した施策を繰り返す・・・

ジュニア世代におけるスポーツの教育者あるいは指導者は、「人間力の構築」「専門的知識及び技術の習得」「コミュニケーション能力の向上」の3つをサポートすることが大切だと思っています。それが置き去りになって、ありのままに選手(子供)を評価してしまったり、サッカーが上手・下手、そして勝利が最優先になってしまってる。

中学生年代ってまだまだ個性の塊ですよね?!
運動神経は良いが技術が低い、技術は高いが身体の成長がこれから、性格も協調性がある子から自己中心的な行動をする子まで様々です。

そういった中であるべき論で評価してしまうと、身体能力が高い・技術が高い・真面目で思いやりがあるなど、ありのままの現在が優先されてしまいます。

そうではなく、「人間力の構築」「専門的知識及び技術の習得」「コミュニケーション能力の向上」の能力を伸ばしてあげつつ、個性をいかに保ってあげることが重要なのかなと。まだまだ伸びしろがある年代ですから。

日本社会は、年齢を重ねれば重ねるほど個性をそぎ取られる金太郎飴社会です。スポーツを通じて様々な体験や能力を身につけることで、自分が自分らしくある人生を歩むことができれば最高です。

先週はそれとは全く違った現状が現実にはあるということで、非常に残念な瞬間でした。




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