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アラフォーの本棚

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読んだ本のレビュー 2022年までのものは、Instagram.com/yuu.kgram/ にあります。
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2023年1月の記事一覧

イノベーションは起こせると信じて考える。

イノベーションは起こせると信じて考える。

これはカタカナ本である。
#リサーチドリブンイノベーション #安斎勇樹 #小田裕和

この本が悪いのではない。
非常に細かく“プロセス”が書いてあったように思うが、カタカナに本当に弱い私は、読んだその場ではふむふむ、と思っても、ページを巡っていくと「はて?」となってしまう。
だから、カタカナに強い人におすすめしたい。
漢字も図解もあるのに、常にカタカナに戻っていく感覚に、私の脳は少し追いつけなか

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「ここでするなら、どういうことだろう」の言語化

「ここでするなら、どういうことだろう」の言語化

スキー場は夏に儲けろ
和田寛

スキー場がスキー場としてしか見られない時、多くのことが捨て置かれている。固定概念、思い込みを一旦無くして、今持つ「資源」を最大限に生かすためにできること、をどうやって探ってきたか。
外部からの目で思いついては、その土地の人間と話し合い、いかに低コストで最大限のパフォーマンスが発揮できるか、を見つけるプロセスは、大変興味深い。
思いついたことを練り上げることがないまま

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「認知度」が上がれば、選んでくれる人は増える、とずっと考えてきた

「認知度」が上がれば、選んでくれる人は増える、とずっと考えてきた

パーセプション
PERCEPTION
本田哲也

認知度は高い、
なのに売れない。

帯の言葉にドキリとして購入。「認知度」が上がれば、選んでくれる人は増える、とずっと考えてきたから。
読み進めると具体的な製品が出てきて納得の嵐。ここに出てくるのは全国区の商品なので、少しズレる部分もあるかもしれないけれど、基本の考え方は間違いなく共通していると思う。

自分の物やサービスを選ぶ時を想像した。

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立ち止まってばかりだった20代までの私が、微かに微笑んでいる気がする。

立ち止まってばかりだった20代までの私が、微かに微笑んでいる気がする。

#スマホ時代の哲学 #谷川嘉浩

とても個人的な感覚なのだけれど、世界は数字とアートに溢れていて、より数字に近くなった学問が物理、アートと自己に近づいた学問が哲学、なのだと感じている。

だから、哲学はそこかしこにあって、いつでも行き来できるものなのだとも。

けれど、著者はそうした感覚のみで「自分で考える」ことや「自分の心に従う」ことを否定する。
ただ、自己との対話が哲学であることも間違いない。

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