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波瀾万丈の不法移民のイラン人とウクライナで会った話


これはウクライナの宿での話、ただでさえ戦争中のウクライナやから観光客は全くいないけど、唯一外国人と会えるのは宿(ホステルぐらい)


そこのホステルには俺以外に、ナイジェリア人、ウクライナ人、イギリス人、ドイツ人、イラン人がいた。


それでみんなでキッチンで話してた、っていうのもこの戦争時にウクライナ入国するのは普通じゃないからみんな何かと理由があって、入国してて、そこに変な団結感というか他の国のホステルではない変わった空気感があった(まぁほとんどがボランティアできてるんやけど)



そこで俺はイラン人と出会った。色々話していくうちに同い年ってことがわかった。

ほんまこんな感じで髭生えて、顔つきも、いかつくて「これで同じ歳かよ!」って思った。
タトゥーもばり入ってて16の時に入れたよみたいな事言ってた。


で色々話していくんやけど、ほんまずっと顔つきが暗くて人生に疲れてそうやったんよな


それで色々話して行く内に14歳の時にイランで大暴動みたいなのが起きて、1人で家族をおいてドイツに船かなんかで不法移民みたいな感じで移民したらしい。



今はずっとドイツのレストランで働いてて、家族に会いたいって言うてた。


それで今回のウクライナの戦争をみて自分が小さかった時のイランに似てるって思ったらしくてウクライナにボランティアに来たって言うてた。


それ聞いてさ、マジでほんま俺と真逆の世界生きてるなって思った。

自分が良いとか悪いとかでなくて波瀾万丈すぎて、国がめちゃくちゃになって1人で14の時に船乗って外国に移民して、ドイツ語も、ペルシャ語も英語も生きるために習得して


なんか同い年と思えへんレベルの経験してるなって言うのと俺と生まれてから(2000年)ほぼ同じ時間過ごしてるのに、こんな経験をせざるを得ない人間がこの世の中におるんやなって。


なんか話聞いてる時「マジか。。。」としか言いようがなかった。


それで最後話してる時に「俺も本当に平和な日本に生まれたかったよ」って寂しそうな顔で言われて

なんか、うん、別に感動まではしなかったけど
確かに俺たちって恵まれてるよなぁって少し思った

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