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息がしやすくなった。

昔は何かを選択するとき、自分だけでは決めきれなかった。誰かに背中を押してほしくて、周囲に意見を聞いていた。

きっと自信がなかったのと、逃げ道が欲しかったんだと思う。「この選択をしたのは、わたしだけじゃない」って。止めた人がいたからやめて、言われた通りの道を進む。

もし、その選択が間違っていたとしても、わたしは一人じゃないと思っていた。




でも実際はそんなわけがない。
間違った時、振り返ってもそこには誰もいない。当たり前だ。


「だって、あなたもそう言ったじゃない」と言っても「あなたが決めたことでしょう?」となるはず。

当たり前のことだけど、周囲はアドバイスはしてくれるが、責任まではとってくれない。だって決めたのはわたしだ。それに、わたしの人生だ。

最終的に従おうと決めたのも自分。「何かあっても、わたしだけじゃない」と、勝手に保険をかけたのも自分。

自分の人生の舵取りを一瞬でも、他の誰かに託そうとしたのも自分だ。

もちろん、誰かにアドバイスを貰うことは悪いことじゃない。大事なのは、アドバイスを貰ったあとだ。そのアドバイスを参考にするのか、保険にするのか。それとも最初から聞かないか。選択権は自分にある。


わたしはフリーランスという働き方を選ぶ時、周囲に相談をしなかった。常に誰かに意見を求めていた昔のわたしからは、考えられないことだ。


でも、聞かなくてよかったと思っている。否定的な答えが返ってくる確率が高いことが、わかっていたから。

地方では、まだこの働き方は馴染みが薄い。とくに鹿児島はそれを強く感じる。(「将来何になりたいの〜?」「公務員〜!」というCMが、日常的に流れるくらいには)

それに、自分で決められないのに、フリーランスになっても絶対やっていけないと思ったから。

今わたしは、あの時の判断は正しかったと思っている。最初は不安で眠れない日もあったけど、生活できるまでの収入を得て、好きな場所で、仕事ができている。

嬉しいのは、失敗して周囲に迷惑をかけなくなったこと。申し訳ないと思いながら仕事をしなくてよくなったこと。誰かに迷惑をかけるということが、わたしの中で一番心の負担になっていた。

それがなくなった今、やっと息がしやすくなった気がする。

まだまだ全然だけど、文章を書くのが好きだ。これからも、好きなことで生きていけるように頑張ろうと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました。