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【倫理の指導案】ソクラテス・プラトン×呪術廻戦の言葉と考える魂とは
本授業のターゲット生徒
考えることが好きな生徒
時に苦手は人ばかりではなく、好きな人に向けて授業もしましょう。
知識って大事なのか。魂ってどこにあるのか。いやそもそも何なのか。
考えて、考えて、考えまくる。
|授業の概要|
分野:ソクラテス・プラトン(無知の知・イデア論など)
テーマ:呪術廻戦の言葉と考える「魂とは」
目標:ひたすらに考える1時間にする。
|筆者の紹介|
この記事を書いている人:
ゆとりんり
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
ブログで「ちょっと変わった授業アイデア」まとめてます。
|このページの見かた|
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\導入/
授業冒頭で前回の復習をします。前回は「ソフィスト」について行っています。私もソフィストの授業案も作ってますので、ぜひ参考にしてください。
ただ、復習するのでは面白くないので、どうせならソフィストになりきってみましょう。大論破大会を開催します。テーマは下記参照。
さて、みなさんソフィストを覚えてますか?まずは復習です。グループで1人ソフィストを決めて、なった人は質問に答え続けてください。テーマはこちら!!
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永遠に質問し続ける側もしんどいです。一応スライドを簡単に用意しました。
質問する側はこんな感じで質問し続けてください。ソフィストはその質問に答え続けてください。
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\展開(ソクラテス)/
この流れのままソクラテスの内容に入っていきます。理想的なのは、気づいたら授業内容に入ってたという状態です。この活動のまま理解させましょう。
今質問ばかりした人いますね?ソクラテスがしたのはそれです。ソクラテスは、ソフィストたちに無知を自覚させる手段として、問答法を用いました。
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ソクラテスが示した「善く生きる」について考えていきます。まず生徒たちに考えさせましょう。日常に落とし込んで考えさせるのがポイントです。
さて、ソクラテスは「善く生きる」という生き方を示しています。「ただ生きる」のとは何が違うのでしょうか。みなさんの日常の例とともに、自分の考えをグループでお互い述べなさい。
共有したものとソクラテスの考えを比較させましょう。ただ答えを写す作業にはしたくないので、何も影響を受けていない段階で考えさせ、ソクラテスの考えを確認し、改めて自身と比較させます。
みなさんの考えとソクラテスの考えを比較してみてください。思ってた通りでしたか?その上を行かれましたか?
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\展開(無知の知)/
ソクラテスの紹介は終わり。第二幕は「無知の知」です。知識について考えます。ここから本題の「魂」につなげます。
ソクラテスの考え方に入っていきます。突然ですが、みなさん、今みなさんは、勉強して知識を得てますが、「知識」ってそんなに重要ですか?現在のみなさんはどの位置にいますか?
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ソクラテスが示したのは、無知を知るものこそ真の知者であるという考え方です。先のグラフを用いて、生徒に意外性とわかりやすさで示します。
なんとソクラテスが示したのは無知を自覚する人こそが知者という考え方です。先のグラフで無知としたものこそが真の知者になるのです。なぜそのようなことになるのか、デルフォイの信託にその理由があります。(資料集へ)
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知識からソクラテスの示した生き方につなげます。知行合一は考えさせられる要素がたくさんです。知識が先か、行動が先か。ソクラテスは知が先です。
みなさんは知識を良くして行動が変わった経験がありますか?以前倫理学習者にこんなことを言った人がいます。「赤信号を渡ってはいけないと知らなければ、渡ってしまうかもしれない」
魂への配慮というのはまさにこれです。知識をつけ、不正に気をつけ、結果として魂への配慮を行う。
魂への配慮の権化(ごんげ)こそソクラテスです。あの有名な言葉「悪法も法なり」この言葉をテーマに1つ考えさせてもよいでしょう。
さて、ソクラテスの最後を紹介します。おそらくみなさんは理解に苦しみます。ですが、習ったことを思えばわかります。なぜソクラテスは死刑を受け入れたのでしょうか。
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結論は魂に不正を残したくなかったから。死刑を受け入れたわけです。
ここで「ところで論」を展開しましょう。
ところで、みなさんは「魂」って言葉をすんなり受け入れていますが、魂ってなんですか?
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\展開(『呪術廻戦』より魂とは)/
あらゆるマンガで「魂」という言葉は使われます。例えば
忘れてくれて構わねェ
おれの魂は生きていく!!!
今回は『呪術廻戦』から考えます。必要ならば検索してみてください。読んでも面白い作品です。倫理を教える先生ならば読みたい作品でもあります。生と死をあらゆる形で見せてくれるのが本作です。
呪術廻戦のこのシーンを知ってますか?ここで魂がどういうものか、説明がなされています。みなさんは魂ってどういうものだと考えていましたか?グループで共有してみてください。なんとなくでいいですよ。
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この真人の理論を用いれば、ものの形を決めているものになります。魂とは何か、いろんな考え方があると思います。光月おでんと真人ですら違います。(以下まとめました)内容はプラトンに移っていきます。
※ここでゆとりんり的「マンガから考える魂とは」
光月おでん:魂は生きていく→考え方は残っていく的→魂=考え方に影響を与えるもの?
真人:(魂に触れ)形を変えている→物体の形に影響を与える的→物体の形に影響を与えるもの?
魂とは真人的にいえば、ものの形を決めるものです。ということは、真人の理論で行くと、ペンをペンとしているものは何ですか?
魂ですか?甘いっすね(笑)それはイデアなんですよ。魂はまた別にあります。
\展開(プラトン イデア論)/
ここからは難解なイデアについてわかりやすーく図を用いて解説します。
まず、プラトン曰く、ペンをペンたらしめているのは「イデア」というものです。今、目の前にあるペンは、ペンではなく、あくまで入れ物なのです。ペンの本質は「ペンのイデア」、イデア界にあるイデアなのです。
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疑問がたくさん出てくるはずです。「じゃあ今見ているソレは何なのか」「偽物なのか」そのあたりを資料集も含めて確認していきます。
先ほどの図では、私たちが見ているのは「ペンの入れ物」です。偽物を見ているのかもしれません。洞窟の比喩を資料集で確認してみましょう。
ここで魂を再登場させます。イデアを見る方法を模索してみましょう。
さらに1つ疑問が生じます。イデアをどうやって見るのか、です。普段イデアはイデア界に存在します。みなさんならどうやってみますか?
本物を見る方法として、魂に思い出させるという手段をプラトンは示しています。なぜなら、魂はもともとイデア界の住民だからです。
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ん?思い出させる?どうやって?
一応さらにわかりやすい解説も用意しておきます。魂がイデア界の住民であったという部分が信じれない人に向けての解説です。
なんで魂がイデア界の住民なの?思い出させるてどうやるの?とか疑問に思う人に向けての解説です。
みなさんイケメンを見てイケメンって思うのはなぜですか?美しいって思うのはなぜですか?
私たちは、美しいの本質は知らないはずなのに、美人を見たら「美人!」と思います。それはなぜか。
それは潜在意識的に美しいを知っているからです。つまり、魂がそれを知っていたからです。現実で美しいものに多く触れることで、魂は美しいの本質を思い出すのです。
\まとめ/
まだ結論を出していません。自分の考えと魂についてまとめましょう。
で、結局、魂って何でしょうか?色々見てきましたが、あなたの意見をペアで共有してください。
最後に魂の三分説を紹介して終わります。
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|追伸|
魂ってすごく曖昧で、どこにあるのかもわからないにも関わらず、なんとなくで共通認識が出来上がっています。これを真剣に考えてみる機会があっても良いと思います。
|スライドのダウンロードはこちらから|
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・形式:パワーポイント(かつてのGoogleスライドもあります)
・ページ数:全18ページ
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