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3年後、ICTの次に学校で言われるのは、「戦略的学習力」です。| 戦略的学習力とは何か。

〈こんな人に読んで欲しい〉
戦略的学習力という言葉を耳にしたけど、なんのことかわからない、
学校教育の最先端を見てみたい


3年後・・・教員は学校で「戦略的学習力」をつける授業を求められるようになります。

その、戦略的学習力って何?どんな力なの?
これについて知っているだけで、教育業界の最先端に立つことができます。
学校で、ふんっと少し威張ってやりましょう。

といっても、昔ながらの授業スタイルを続けているひとには興味のない話かもしれません。
例えばこんな感じの

 ・黒板としゃべりだけで生徒を魅了したい
 ・生徒が知らない知識で興味を持たせたい
 ・新しいやり方は認めない

戦略的学習力をつける授業は、現在の学校にはピッタリです。
最近だと、課題発見・解決学習やICTといった新しいスタイルが求められています。

ですがいまいち、これといった型がありません。

ベテラン先生だけでなく、若者の身からしても、どんなふうに授業をしたらいいの?と悩んでいる先生も多くいます。
若者はのみ込みが早い。若者は研修で習っている。

そんなことありません。
みんな定番の型を求めています。


ここから先は、
少しでも新しいものに興味のある方、
これまで、課題発見・解決学習やICTに挑戦した方、
(うまくいっている、失敗したは問いません)
とにかく何か挑戦に縁のある方のみ、読み進めてみてください。

私は、戦略的学習力をつける授業の型を開発しました。

まず、戦略的学習力とは何かというと

戦略的学習力とは、何か新しいものを学ぶ際に、最適な学習方法を選択し、効率よく学んだり、教えたりする力です。

2030年に必要とされるスキルの第1位です。

1.戦略的学習力
2.心理学
3.指導力
4.社会的洞察力
5.社会学・人類学
6.教育学
7.協調性
8.独創性
9.発想の豊かさ
10.アクティブラーニング

これはオックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授が提唱したものです。
「2030年、仕事で必要とされるスキル」を論文で示しています。


戦略的学習力のQ&A

Q.なんで戦略的学習力が必要になるの?
A.AIの時代になっているからです。
AIに操作されるのではなく、AIを操作する側として必要となります。
それだけではなく、変化が激しいこれからの社会で、変化についていく能力となります。
効率よく、どこにいっても早く能力を身につけるための基盤のような力です。

Q.戦略的学習力がないとどうなるの?
A.仕事がなくなります。
レジや電話オペレーターなど、現在では普通にある職業でも、AIにかわる時代がきます。教師ですら、映像があればなど言われる時代です。自分で、新しい時代に必要なスキルを、環境に合わせ身につける能力がなければ、仕事がないなんてことにつながるかもしれません。

Q.どんな人に必要な能力なの?
A.これからの時代を生きる人全員です。
年齢は関係ありません。どんな人にも必要な能力です。これからの時代を生きていく上で、何か新しいことを始める時には、必要となります。


Q.戦略的学習力をもった人ってどんな人?
A.いわゆるデキる人と言われる人です。
いまの時代にも、「あの人デキるよね〜」と言われる人がいます。なぜデキると言われるのかというと、仕事が早いから。なぜ早いのかというと、やるべきことは何か、どのようにやると早いのか、これを早く判断できるからです。この能力こそ戦略的学習力です。


いまの学校教育は、戦略的学習力をつけているのか

正直できていません。
学校教育では、どうしても知識が中心となります。

テストや成績のための勉強がそうさせています。
小学校、中学校、高校とこの勉強を続けた生徒は、答えにしか興味はありません。
だって、これまではそれを覚えることで評価されてきたから。

教員は結果として、知識がゴールの授業をしてしまっているのです。
でも仕方ありません。そういう仕組みになっているのだから。


戦略的学習力を意識した授業は完璧?

でもこの戦略的学習力を意識した授業はそこも解決します。

知識もつけつつ、戦略的学習力もつける授業の型を実現できます。
そのため、一石二鳥の授業が可能になります。

それだけではありません。
いまの学校で話題の「課題発見・解決学習」「ICTの活用」も同時に展開できます。

いわば一石四鳥も可能です。

できるだけ簡単に授業の型を理解していただきたいので、図解しました。まずはイメージを掴むところからはじめてください。

もちろん無料公開中です。

追伸1:いま戦略的学習力を知っておくだけでも、それこそ変化に対応できることにつながります。

追伸2:先生をしているみなさん。どんな授業がしたいですか?心のどこかで「おもしろい授業がしたい」と思うのが先生。いつも通りに授業をして、このままでいいのだろうかと不安を抱えていませんか?そしてこのまま自分自身もつまらないと感じる授業をしつづけるのでしょうか。あなたの選択肢は、いいなと思いつつも変化が怖いから、いいなと思いつづけるだけの教員生活か、少し勇気を出して、新しい授業を楽しむのかのどちらかです。少しでもみなさんの”あたらしい””おもしろい”の手助けができればと思います。


まとめ

これからの時代は「戦略的学習力」の時代です。
いまのうちにこの戦略的学習力とは何か理解し、この力をつける授業のイメージをしておきましょう。

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