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人生史「ポケモン」から「カコモン」へ最終章@教育界の未来へ

  

 中学時代に、S氏との出会いをきっかけに「ポケモン」にはまり込んだ少年。彼は「ポケモン」を一つのアイデンティティとして新たな自我を確立し、前向きに生きる希望を得た。そして第2のS氏、関正生先生との出会いをきっかけに、高校卒業後に塾講師となる。最終回となる今回の記事では、S氏とのその後と、私の将来の展望をお話出来たらと思います。

最大のやらかし

 高校時代に「覚醒」し、卒業後にS氏と再会するというのが私の当初の計画でした。しかしながら、私は受験期時代、雑念を払うためと言ってSNSのアカウントをLINEを含め全て消去してしまっていたのです。中学、小学校時代の友人たちとの連絡手段が一切なくなってしまっていたことに、私は高校を卒業するまで気づきませんでした。Twitterを再びインストールし、散り散りになってしまった友人たちを探した結果、なんとか5人ほどの友人とは連絡がつきましたが、肝心のS氏の連絡先は分からないままでした。中学卒業前に彼女に渡した手紙には「高校卒業後に覚醒して帰ってくる」とカッコつけたことを言ってしまったため、このまま何も連絡しないのは大変失礼なことだと思いました。一方で、すでに3年も経ち、彼女の生活も大きく変わっているだろうと予想される中、わざわざ私から連絡しても迷惑になるかもしれないというためらいもありました。最終的に、私は連絡をしない選択肢を選びました。その理由は何よりも、まだ彼女に会うには「覚醒」が足りないと考えたからです。不完全な状態で無理に会おうとするより、これだといえる功績を残したうえで再会したいと考えたのです。テレビ番組ではよく、芸能人が懐かしの同級生と再会するいった企画がありますが、まさにあのイメージです。

 Second Parents「第2の親」

私の上記の考えを聞いた友人は「そんな悠長に言っている前に、S氏に男できちゃうぞ」と私を脅してきました。しかし、私にとってS氏の存在は恋愛対象ではなく、私の新しい自我を芽生えさせてくれたSecond mother「第2の母」という認識だったので、その点は全く気になりませんでした。私にはもとも父がおらず、唯一の親である母も、私のことを「足かせ」と考えているようで私のことはかなり雑に扱います。そんななか、ポケモンを通じて私が前向きに生きるきっかけをくれたS氏は私にとっての「第2の母」なのです。(ちなみに私が学問や教育の世界に飛び込むきっかけになった関正生先生は「第2の父」のような存在です。)私淑する2人の存在があったからこそ、今の私があるのです。子供が一人前になり、親に立派な姿を見せるかのように、私は覚醒を続け、いち早く彼女に再会し感謝を伝えられる日が来ることを願っています。再会の実現のために、日々できる限りのことを全力で全うするようにしています。

将来の展望

 始めこそ、関先生のように英語講師になりたいと考えていました。しかしながら、英語講師業界はかなりのレッド・オーシャン(競争の激しい市場)であるうえ、映像授業が普及するにつれて講師に対する需要は明らかに減っていくことが予想される中、この選択には再考の余地があると考えました。また、いつまでも関先生の真似事をしていてもいけないという気持ちもありました。人生100年時代と仮定しても、残り80年。せっかく生まれたなら、歴史に名の残る偉業を成し遂げてからこの世を去りたいものです。あわよくば、国民栄誉賞、あわよくばノーベル賞。夢は大きい方が興奮します。塾で受験生を指導し、自らも大学で授業を受ける中で、教育業界にはまだまだ課題が残っていることを思い知らされます。教育格差、学問に対する認識の低さ、高大・産学連携、教育制度改革の是非、公正な受験制度の在り方、教員の授業の質の不透明性など、挙げればきりがありません。各問題に対してすでにどのような取り組みがなされているのか、見落とされている点などはないのかなど、私は、まだまだ勉強していく必要があります。大学4年間の勉強だけでは、おそらく足りません。そのため、ひとまず修士、必要であれば博士課程まで進むつもりでいます。「文系が院に行っても意味がない」などと主張する人も多いですが、それはあくまで企業への就職を前提に議論を進めている人の意見です。「就職を有利に進めるため」ではなく、「自分に足りない知識に対する理解を深めるため」に院進学を目指しています。金銭面ではかなり苦しくなることが予想されますが、安定志向を貫いたところで歴史に名は残せないと考えています。もし、S氏と出会えていなかったら落ちぶれていたはずの人生です。だとしたら、自分がやりたいように思いっきりやりたいことに没頭し、結果を残していこうじゃないか、というのが私の発想です。

さいごに

 長くなってしまいましたが、私の「人生史」は終わりになります。最初の記事から目を通してくれた方も途中から読んでくださった方に対しても、心から感謝します。ありがとうございました。「人生史編」は今回で終了となりますが、次回からは「講師編」ということで、私が塾講師として働く中で意識していることや影響を受けた講師の話などをかけていけたらと思っています。毎週月曜日に定期更新していく予定ですので、気になる方はお楽しみに。それでは今回の記事はここで終わります。

これからもよろしくお願いします!


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