麦本三歩の好きなもの

こんばんは😃🌃
yuma otsukiです!

今日は住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」の名言集です。

歩くのが好きな理由、足を前に出すだけだから。
無意味に散歩できる人ほど価値ある人間。
無意味と大切じゃないは一緒じゃない。
無意味は意味の引き立て役でもない。
無意味な日常があるから、意味がある日が大切に思える、とかじゃない。
無意味な日々も意味ある瞬間もどっちも大切でそれが一番いい。

この言葉にはオリジナル性があります。特に5行目の「無意味な日常があるから、意味がある日が大切に思える、とかじゃない。」が好きですね。
~があるからこう思える、とかはよくある言葉だと思いますが、それのさらに一歩上の言い回しだと思います。
無意味を否定しない言い回しが素敵だと感じました。
自分の行動のすべてを肯定しているところが良いですね。
たまには自分を赦す気持ちも持ち合わすべきではないでしょうか。


人見知りにとってこどものなにがこわいって心の方向性が全く読めないことなのだ。

僕自身は子どもと関わる仕事に就いていますので、こわいと感じたことはありませんが、改めて考えると想定外の解答が返ってくるのが子どもなのかなと思いました。
逆にそれが面白さでもあるのかなと考えさせられました。
逆算すると、思った通りの解答が返ってくるのが大人。

大人ってつまんない。

死んじゃダメなんて君の辛さがわからない私には決められない。

自殺を考えた友だちに言うセリフです。
「絶対に死ぬな」というのが愛だ。という気持ちも分かりますが、これはこれで友だちへの愛を感じます。
人の辛さや痛みなんて分からないです。

共感という言葉があります。
それは「その気持ち分かる!」と答えることではありません。
「そんな気持ちだったんだね!」と理解してあげることです。

人の気持ちなんて安易に分かったつもりになって押し付けるものではないのです。


生まれてよかったと生きている間に出来る限り多く思いたい。

生まれて良かったってどの瞬間で感じますか?

僕はどうだろうな。

最近は、
・数学の教え方で大きなヒントを得たとき
・自分の納得できる教材を作れたとき
・本を読んでいるとき 

教育のことばっかり笑 

ちょっと前だと、
・手紙をもらったとき
・授業が楽しいと言われたとき
・友だちに自分のおかげで良い学びになったと言われたとき

また、生徒や教育のことばっかり笑

これが本当に楽しいからそれでいいのかも。
今自分が楽しいと思って好きでやっていることが周りにも貢献できている。

でももっと単純なことなのかもな。

是非みなさんも考えてみてください。


私を三歩として扱ってくれている。

これは本を読まないと分からないところです。三歩というのはこの作品の主人公で少し天然な感じで周りからも不思議ちゃん扱いされている人です。
通常の人なら「三歩だからいいや」とされる場面で、ある先輩が三歩を対等に人として向き合った場面です。 

周りにも特別扱いされている人っていると思います。
~だから、と型にはめるのは簡単です。その方がお互い楽でしょう。
でもそこを踏み込むのは、人を人として扱うという極当たり前のことですが、愛を感じます。

なぜこの言葉に感銘を受けたかと言うと、僕自身も特別扱いされてきたと感じているからです。
レッテルを貼られて生きていくのはつらいですよ。
そういう人は反応で大体分かります。
確かに自分は少し変わった性格ではあると思います。
ですが、個性派にとって1番つらいのは特別扱いされることです。
だからこそ、僕に対して対等に見てくれる人、尊重してくれる人は信頼できます!
こういう繊細なことに共感できるからこそ、今こうして生徒と信頼関係を築くことができているのだなと改めて感じました。 
誰に対しても尊重と対等な目線は必要ですよ。

まとめ

住野よるさんの作品の登場人物は、どこかさみしさを抱えつつも毎日を精一杯生きていくという姿が描かれているように思います。みんな繊細な一面を持っています。
この「麦本三歩の好きなもの」はゆったりとした日常が描かれています。
日々の当たり前だけど重要なことが随所に書いています。
最後に考えさられた名言を記しておきます。
みなさんも考えてみてください!

ずるいことしたり、人に嘘をついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だと思いたくなくてだから他人をたっぷり甘やかして、その代わり甘やかしてもらって、必ずちょっとだけ反省して生きていくしかないんだと思うよ。


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