気ままな鑑賞エクササイズ#28 佐伯祐三「ガス灯と広告」
1時間でnoteを1記事作る、エクササイズのような鑑賞をやっていこうと思います。記事を読むだけでも、同じように時間を測って擬似体験してみても面白いかも。
<ルール3.0>
・作品を3分鑑賞して気づいたことを話し、文字起こしします。
・その後15分を目安に、書籍やネットで調べます。
・再度作品を3分よく見ます。
・5分で調査の結果や、改めて気づいたことを話し、文字起こしします。
・30分を目標に記事を編集します。
・上記の作業を1時間で完成させ、毎日続けます。
(2021.9.改定)
では、まず作品を3分鑑賞して、発見したことを書き出します。
今回の作品はこちら
・3分の鑑賞で気づいたこと
この特徴のある感じは、佐伯祐三さんっていう画家の絵ですね。確かなんかパリとかと関連がある方だったと思うので、これはその路地と言うかそういう風景なんでしょうかね。
壁にこうなんだろう・・ポスターみたいなのがばーっと貼ってあって、サンバダンサーなのか、バーレスクの方なのかみたいな人影がね中にあったりとかして・・
左の方には何か親子ですかね、赤い服の大きな人と緑の服の小さな人が歩いて・・並んで歩いてるのかなぁ・・すれ違ったのかな?ちょっとわからないですけど、そんな感じでいたりしています。
画面右上の方には、もうサインなのか空間に文字が浮き出てるのか・・なんかそんな言葉・・これはポスターの柄とかじゃない感じがしますね・・
ポスターに「なんとかDEなんとか」って書いてあるから、多分これフランス語とかなのかな。結構でかいポスターとか毎回剥がされてとかもあるんでしょうね・・昔のこういう張り紙とかって、どんどん上から上から貼ってったりするっていうのがあるから・・そういうどこまでが一番新しいポスターなのかわかんないような・・なんかそういう描写なんですかね・・
あとその字体が結構独特ですよね。多分本当はそれぞれのポスターで書体とかももしかしたら違うのかもしれませんが、この絵ではその文字はこの佐伯さんが書いた癖のある文字で割と統一されてるように見えるので・・
なんかここのポスターがどうのって言うよりかは・・ポスターはかろうじてなんとなく分かりますけど、それ以外のがの地面とか壁なのか、奥の建物なのかって言うのは、あんまりこう差をつけて描いてない感じがするので・・
なんかそういう3次元っていうよりは、自分の見た視覚を全部二次元にべたっとおいて、その上からちょっとポスターがさらにペタペタペタって貼ってあるような・・そういう感じなのかな・・
だからこの右上のサインみたいなデカイ文字もそういう平面上に同じように置いてあるって言う感じで・・なんかこう三次元空間っていうか3 D 空間がここにあるってわけではなくて・・そっか、この絵自体が平面的なポスターのような感じとも言えるのかもしれないですね・・
・作品・作家について
佐伯祐三
「ガス灯と広告」1927年
佐伯は画家としての短い活動期間の大部分をパリのモンパルナス等で過ごし、フランスで客死した。佐伯の作品はパリの街角、店先などを独特の荒々しいタッチで描いたものが多い。佐伯の風景画にはモチーフとして文字の登場するものが多く、街角のポスター、看板等の文字を造形要素の一部として取り入れている点が特色である。作品の大半は都市風景だが、人物画、静物画等もある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%BC%AF%E7%A5%90%E4%B8%89
・さらに5分の鑑賞で考えたこと
この人も30歳でなくなっちゃうんですね・・前に見た青木繁さんも28歳でなくなっちゃってましたけど・・若くして亡くなって、2回パリへ行って絵を描いた、その2回目のパリでの滞在というか、向こうで亡くなってしまうんですけども、今日見た絵は亡くなる1年ぐらい前に描いたものらしいです。
解説の中に、この文字とか、あと人の足先とか、ガス灯が・・真ん中に描かれてるんですけれどもその下の方とかの、こうちょっと飛び跳ねてるような感じがあって、そこにリズムみたいなものがある・・みたいな、そういう言葉があって。
確かにそういう観点で見ると、なんかそういうものありそうだなっていう風に思って・・なんかこう・・五線譜みたいなものに、譜面とかにちょっと見えてきたなっていう風に思ったんですね。
ポスターの中にも結構縦線横線みたいなのがあったりとか、地面の線とか、建物と壁の境界線なのかってところにも縦線横線があって、ガス灯も縦線っていうのがあって・・
で、その中にこう色んな音符じゃないですけれども、文字であったりとか、人型みたいなものが配置されていたりとか、右上の文字は画家のサインらしいんですけれども、それも何か譜面にちょっと何かメモみたいなのを書き込んでるのみたいで・・
他にも何点かこの絵と時代が近い作品を見たんですけど、結構この黒い・・黒の線で縁取ったりとか、ポスターとか建物の輪郭をしっかり書いていて、それがなんかやっぱり譜面の枠組みみたいな風に見えたんですよね。
で、佐伯さん自身もバイオリン弾いたりとか結構音楽には造詣があったみたいで、なんかそういう繋がりとかってあったりするのかなーっていうのは解説を読んで思ったところではあります。
人物を描いた絵もあるんですけど、なんかやっぱその描かれた人の人物像とかっていうよりは、人の体とか洋服の柄とかが表してるなんかリズムみたいな、そういうのに興味があったのかなみたいに感じて・・
やっぱり風景を描いてる時が一番良さそうな・・いい感じだなっていう風に思いました。それもやっぱりパリの風景かなーっていうのがなんか調子良さそうな感じがしました。調子いいと言うか・・まぁ本人は結核を病んでて、そんなに万全な状態ではなかったんだと思うんですけど・・こう筆が走ってるような感じがあるのかなっていう風に思いました 。
あなたにはどう見えましたか?
また次回!
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