佐藤悠 / 鑑賞プログラマー

実施した鑑賞プログラムのログを掲載しています。 https://www.yusatow…

佐藤悠 / 鑑賞プログラマー

実施した鑑賞プログラムのログを掲載しています。 https://www.yusatoweb.com

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鑑賞プログラマー 佐藤悠 活動紹介

鑑賞プログラマーの佐藤悠です。 18年から各所で独自の鑑賞プログラムを開催しています。 自己紹介 私はアーティストとして、ものを作ったり、歌を歌ったり、物語を作ったりと、いろいろな表現をしてきました。 そんな中で、表現することと鑑賞すること、アウトプットとインプットは一体の関係であるという観点から、美術鑑賞の分野に興味を持ちはじめ、2018年から美術館や教育現場などでプログラムの企画・実践・記録を行ってきました。昨年からは活動場所をオンラインに移行し、美術館、企業研修

    • 【実況する美術鑑賞#59】ゴーギャン「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」【60分で1記事】

      まず自分がこの絵に対して知っている事は、ゴーギャンが描いた絵で、タヒチだったか、南国の島へ行って生活をしながら描いた作品で、「我々ははどこから来てどこへ行くのか」と言う感じの、作家の集大成的な絵だったんじゃないかなって思います。かなり大きな絵だったかなと。 横長の画面で巻物のようにも見えるので、左右どちらかに時間の流れがあったりするのかなと思ったりもしましたが、見ているとあまりそういうわけでもなく、全体的に要素がちりばめられていて、いろんな場面がコラージュのように重なって描

      • 【実況する美術鑑賞#58】クリムト「死と生」【60分で1記事】

        クリムトの「死と生」と言う絵ですね。最初に自分が知っていることを話すと、左側にいるのは死神。棍棒を持っていて、右側にいるのが「生」のイメージだと思うんですけれども、「生」の塊と言うような感じですかね。 いろんな人が折り重なっていて、折り重なっている姿は、死体の山にも見えたりもします。生き生きとしてる赤みがある人もいる一方で、ちょっと青白いような姿も見えます。あばら骨が見えている女の人もいたりとか、筋肉隆々なのか、多少痩せ衰えているような、そういう感じもしますね。あと男性の姿

        • 【レポート】KANSYOさんと鑑賞デビューしよう!ツアー 【24.3.20】

          長野県北野美術館で、去年に引き続き鑑賞プログラムを行いました。 (昨年の様子はこちら。https://yusatoblog.blogspot.com/2023/03/blog-post.html) 昨年とは違う趣向で、もっと分かりやすさ、楽しさを押し出そうということで、今回は「KANSHOさん」というキャラクターに扮して、皆さんの鑑賞デビューを後押しするという枠組みでやってみることにしました。 これが広報としてまず当たったようで、定員を大きく超える60人以上の参加者が集ま

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        • 【鑑賞】実況する美術鑑賞【名画】
          56本
        • 美術鑑賞のあれこれ
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          sz-2「美味しいタコ物語」

          sz-2「美味しいタコ物語」

          sz-4「トラ鉄道の昼」

          石川県珠洲市 2023年9月23日 あるところに駅があって、猫の駅長がいました。 今日は天気が良く、たくさんのお客さんで混み合っていました。 それは、有名人のイケメンな画家が来ているからでした。 画家は駅の記念絵葉を作るために来ていました。 トラ柄の絵葉書を描いていると、本物のトラがやってきました。 そこで、猫の駅長がトラの前に立ち、 背中に乗せてもらえないか交渉しました。 トラは「いいよ」と猫を背中に乗せると、天から神様が現れ、 それを合図に駅から電車が発車しました。

          sz-3「鬼が島に埋まっていた」

          sz-3「鬼が島に埋まっていた」

          粟島と粟島芸術家村について

          22年の6月から約4カ月、香川県の粟島に滞在して制作を行っていました。 制作の中で、粟島や長年行われているアーティスト・イン・レジデンス「粟島芸術家村」について関係者へのインタビューや資料でリサーチを行い、「粟島芸術家村文庫」という書籍を作りました。 今回の記事では、書籍から抜粋した内容をもとに、滞在していた粟島や、粟島芸術家村の取り組みなどについて紹介します。 制作作品についてはこちらの記事へ ・粟島の概要香川県三豊市詫間港の北西4.5kmの海上に浮かぶ島。面積3.

          粟島と粟島芸術家村について

          クリエイティブなコミュニティを宿すための試行 ー粟島大絵地図を事例にー

          先日大学で行ったレクチャーの原稿を書き起こしました。 粟島で行った「粟島大絵地図」の制作現場を事例に、創造的な場や集団についてお話ししました。 よろしくお願いします。アーティストの佐藤悠と申します。 今日は阿部慶賀先生が最近出された「コミュニティ・オブ・クリエイティビティ」をヒントに、自分の活動を振り返りながら、自分にとっての創造的な集団や場と言うものが、どういうものかを、皆さんにお伝えして行きたいと思います。 最初に自分のこれまでの活動を紹介しながら、後半はクリエイテ

          クリエイティブなコミュニティを宿すための試行 ー粟島大絵地図を事例にー

          【実況する美術鑑賞#57】マリー・ドニーズ・ヴィレール「マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)」【60分で1記事】

          先日久しぶりに展覧会へ行ってきました。メトロポリタン美術館展。 国立新美術館で行われていたんですが、このメトロポリタン美術館というのは非常にオープンアーカイブが充実していて、パブリックドメインの画像が沢山使えるので、これまでも鑑賞プログラムでたくさん使ってきたサイトです。 今回は実際に展覧会へ行って、会場で気になった作品を何個か連続で取り上げて鑑賞していきたいと思います。 現地で多少を鑑賞したりとか、資料を少し見たりしたので、いつものように完全に初見という形ではないので

          【実況する美術鑑賞#57】マリー・ドニーズ・ヴィレール「マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)」【60分で1記事】

          【実況する美術鑑賞#56】ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」【60分で1記事】

          先日久しぶりに展覧会へ行ってきました。メトロポリタン美術館展。 国立新美術館で行われていたんですが、このメトロポリタン美術館というのは非常にオープンアーカイブが充実していて、パブリックドメインの画像が沢山使えるので、これまでも鑑賞プログラムでたくさん使ってきたサイトです。 今回は実際に展覧会へ行って、会場で気になった作品を何個か連続で取り上げて鑑賞していきたいと思います。 現地で多少を鑑賞したりとか、資料を少し見たりしたので、いつものように完全に初見という形ではないので

          【実況する美術鑑賞#56】ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」【60分で1記事】

          【実況する美術鑑賞#55】ピーテル・クラース「骸骨と羽ペンのある静物」【60分で1記事】

          先日久しぶりに展覧会へ行ってきました。メトロポリタン美術館展。 国立新美術館で行われていたんですが、このメトロポリタン美術館というのは非常にオープンアーカイブが充実していて、パブリックドメインの画像が沢山使えるので、これまでも鑑賞プログラムでたくさん使ってきたサイトです。 今回は実際に展覧会へ行って、会場で気になった作品を何個か連続で取り上げて鑑賞していきたいと思います。 現地で多少を鑑賞したりとか、資料を少し見たりしたので、いつものように完全に初見という形ではないので

          【実況する美術鑑賞#55】ピーテル・クラース「骸骨と羽ペンのある静物」【60分で1記事】

          【実況する美術鑑賞#54】マネ「フォリー・ベルジェールのバー」【60分で1記事】

          ・5分の鑑賞で気づいたこと 知ってる作品なんですけど・・すでに知ってる知識としては、確か女性の後ろにあるのが鏡で、この女の人の後ろ姿が右側に写っているっていうのは聞いたことがあって・・ 空間的にはちょっとおかしいっていうか、ぱっと見はこの2人の姿は別人に見えますよね・・パーティーで似たような服を着ている女性が2人いるような感じだったりとか、お店みたいなところでお店のユニフォームを着た別の店員さんが2人いるとか・・そういう感じの2人に見えるんですけどね・・後ろから見た顔のと

          【実況する美術鑑賞#54】マネ「フォリー・ベルジェールのバー」【60分で1記事】

          【実況する美術鑑賞#53】ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」【60分で1記事】

          ・5分の鑑賞で気づいたこと ルノワールの作品だったと思います。何度か見たことはあるんですが、あまりちゃんと見たことはないですかね・・ 「昼下がり」って言葉が似合いそうな絵ですけども、午後の感じですかね。野外でいろんな人が集まって、多くの人はダンスをしている感じかな。ダンスをしている人の顔が絵の鑑賞者、私達の方に意図的に向いてるような気がしますね。 男女が踊ってるので、相手のことを見つめていそうですけども、絵の中で目立つところにいるような人たちは、相手のことよりもどっちか

          【実況する美術鑑賞#53】ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」【60分で1記事】

          【実況する美術鑑賞#52】フェルメール「真珠の首飾りの少女」【60分で1記事】

          ・5分の鑑賞で気づいたこと「真珠の耳飾りの少女」という作品で・・真珠の耳飾りが耳に光ってるんですけど、周りも真っ暗で、その中で耳飾りにものすごい光が入って、ハイライトがピカッと光っているって言うのと、黒目のところも、もうもはや真珠ぐらいツルツル・ピカピカな感じだったりとか・・鼻筋の光とか、唇の強い光ってのが印象的だなっていう感じがしますね。 よく見ると、微妙にこのターバンのところとかにもポツポツとこの白い点が入っているのは・・これは布のそういう柄と言うか模様なのか、それとも

          【実況する美術鑑賞#52】フェルメール「真珠の首飾りの少女」【60分で1記事】