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台風14号、なぜ東シナ海で衰えなかった?

どうも、たなかです。

今日は考察記事です。

あくまでも個人的な見解となりますので

ご参考までにお願いします。


今日お伝えしたいのは

先週
かなりお騒がせした「台風14号」について。

なぜ
台風14号について振り返りたいかと言うと

東シナ海で、数日かけて
ほとんど同じ場所に停滞しておきながらも

台風として衰えることなく
福岡に上陸してきたことに

大きな違和感があったからです。

というのも

台風が海上で、ほぼ同じ場所に停滞すると

台風の回転によって、海はかき混ぜられ
海面水温は下がっていくはずなんです。

近いところで例えると

湯冷めしたお風呂(底が冷たく水面が暖かい状態)をかき混ぜると

水面から底まで
水温が均されるじゃないですか?

それが海でも同じようにして起こります。

台風によってかき混ぜられた
海面水温はどんどん下がっていくため

本来ならば

台風の発達に必要なエネルギー(水蒸気)を
十分確保できなり、衰えていくハズなんです。

でも、台風14号はそれが起こらなかった。

なぜなのか。

それは…

東シナ海の「水深が浅すぎた」ということが
大きな要因になったと考えられます。

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実は台風14号がうろうろした
東シナ海の海域の水深というのは

大陸棚になっているため

わずか
150〜200m」くらいしかありません。

お隣の太平洋の平均水深は
4300m」くらいですから

それと比べると、
東シナ海は非常に浅い海なのです。
※沖縄の方には深い所もありますよ

参考になるのがこちらのデータ

画像2

台風14号がうろうろしていた海面水温は
台風が発達可能な27℃以上の海域となっていて

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水深50mを見ても
だいたい27℃前後と大きな差はありません。

そして水深100mを見ると

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水深が浅すぎる故に、データがありません。

なにが言いたいかと言うと

水深が浅くて
上から下まで暖かい水温となっているため

どれだけ台風にかき混ぜられようが
水温が下がらないということです。


その結果、

台風は常に海面から
エネルギーを補給することができて

崩れることなく生き延び続け
最終的には福岡に上陸できたという訳です。


台風の発達というのは
海面水温に大きく左右されるということが

この文脈でよくわかります。


では、

これから日本に接近してきそうな
台風16号は今後どうなるのか?

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予想進路図を見ると
しっかりと発達しながら北上してくる見通しで

来週28日火曜日には
中心気圧が910hPaまで深まり

「猛烈な」台風となりそうです。

ここまで発達するということは

画像6

海面水温が非常に高い海域を通過していくから。

30℃くらいですから
相当なエネルギーを補給してきます。

進路的には、わずかながら時間経過とともに
東の方にズレてきているところでありますが

まだ予報円は大きく、どうなるかわかりません。

ですから

引き続き
今後の台風情報に注意するようにしてください。


よろしくお願いします。

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