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心が弱っていると、他人を傷つけてでも自分を守ろうとしてしまう

誰かに酷いことを言われたり、自分が誰かに酷いことを言ってしまったり。
そんな経験は誰にでもあるでしょう。

「傷つけられた」と感じたら、『自分の受け取り方が悪かったかな?』と自分の中に《認知の歪み》が無かったか確認してみる。
自分が感じるコトは自分の意思で変えられるから、そこのトレーニングは大切。

でも、絶対に、どういう変換のしようもないくらい、思いやりのない態度や言葉を投げつけられることもある。

「あの人は酷いことを言う人だ」と距離を置くことも一つの選択。
でも、『そのトゲトゲした言動が本当にその人の本質なのだろうか』と想いを巡らせるのが愛なのかなと。




先日こちらの本を購入した。

マンガで解決 親の介護とお金が不安です


まだ両親は元気だけれど、知識を持っておくことは大事かなと思って。

この本の中でファイナンシャルプランナーの女性『黒田先生』の体験談が載っていて、なかなか衝撃的だった。

黒田先生は千葉で夫と子供の3人暮らしをしていた。
祖母と両親は富山で暮らしていたが、祖母と父が亡くなり、母親は独り暮らしの不安から精神的に不安定に。
そこで黒田先生は夫を千葉に残し、娘を連れて富山に引っ越すことに。
そんな矢先、黒田先生ご自身が乳がんであることが発覚
余命5年、生存率50%と告げられる。
それを母親に伝えると
あなたが死んでしまう前に、お母さんのことをきっちりやっておいてちょうだい
と、余命宣告を受けたばかりの娘のことなど気にかけず自分の心配だけをしていた

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黒田先生のすごいところは、ここで母親を「酷い」となじったり「私は愛されてない」と自己否定をしたり「こんな酷い人の面倒なんて見てられない!」と放棄しないところ。


「それほどこの人は、自分のこの先のことが不安なのだと哀れに思った。」

こんなふうに、心の余裕のないお母様の不安な気持ちを汲み取って、母親の態度を俯瞰して冷静に受け止めているのだ。
すぐにこの思考になれたのかは分からない。
でもご自身も大きな不安の中にいる最中、こんなふうに他人を思いやれるものなのかと衝撃を受けた。

そして、その人の《性格・人格》と《言動》を分けて捉え、
『今のこの人の言動は精神的な不安からくる一時的なものであって、本来の母親は私を心配してくれる人だ』
という信頼と愛情が根底にあるのだなと感じた。




先日また義母からSOSの電話が来て、夫に関する不満や不安を大量に浴びることとなった。
※義母と夫、私の関係はこちらの記事で紹介してます。↓

その電話で義母も私も
『彼の問題のある言動が一時的なものなのか、もう性格として悪化してしまっているのか分からない』
という同じ想いを抱いていることがわかった。

元々、自己愛さん的な、問題のある攻撃的な性格であったことは確か。
でも以前の状態とは比べ物にならないくらい悪化している。
年齢を重ねるごとに頑固になっていく人は多いし、そういう意味で一時的なものなのか年齢による性格になってしまったのか分からないという話。
悪化が始まったのはもう数年前の話だから一時的と言って良いのかわからないけれど、人生の長さを考えたら一時的と考えても良いだろう。

本当に私たちには分からない。
でも信じたい。望みを捨てたくない。
今は自分を守ることに精一杯になっていて周りが見えていないだけなんだと。
本来のあなたは違うんだと、信じて私たちは待っているよ、夫くん。



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