のっぺり台地をまったり見物♬:岡山県中央部山間地域【バーチャル観光vol.9】
岡山県の中央部山間地域は古生代~中生代の地層が土台になり、新生代の地層がその上に点在している地域でした(※前回はコチラ)。
今回は北西部の「のっぺり地形」を見に行きましょう。
場所の再確認
おさらいしましょう♬
中央部山間地域は上図の④です。
9つの市町それぞれの一部地域です。
今回はこの中の新見市南東部と真庭市南西部あたりを見てみましょう。
地形を見る
では、参りましょうか。
④地域は赤線で囲った範囲です。
特に目立つ山がある訳ではありませんが標高300~500mの山地が広がています。この中でもキラリと輝くように目立つ場所があります。
少し拡大しました。
本当に輝いている訳ではありませんが、金色でノペッとしていて目立ちますよね。
のっぺりですねぇ。
さらに拡大です。
周囲より一段高く、なだらかな地形。まさに台地です。
地質は?
特徴的な地形ですし、地質が関係してるでしょうか?
・・と言いますか、このnoteをずっと読んで下さってる人であれば見当は付いているかも知れませんね。
青色に塗られている地質は、古生代石炭紀後期~ペルム紀中期(約3.3億~2.6億年前)の石灰岩です。
南の海で成長したサンゴ礁が海洋プレートに運ばれて大陸にくっつき、日本の一部になっています。
石灰岩は水に溶けやすいため、ノッペリした台地になりやすく、これをカルスト台地と呼びます。
石灰岩の範囲を赤線で囲ってみます。
そしてこれを、そのまま地形図にかぶせてみましょう。
地形と地質が綺麗に一致しているのが分かりますよね。
「ノッペリ→石灰岩」、「ギザギザ地形→他の地質」です。
バーチャル観光
カルスト地形では他に陥没凹地や鍾乳洞なども見られます。
行ってみましょう♬
東西に細長いノッペリ地形が南北にあて、その間と南北は普通の地形(山地)になっています。
やはり、綺麗に縞々でした!
ノッペリ地形には人が住み、田畑がありますね。
そして東の方には名所らしき文字が?
「草間の間歇冷泉」と「羅生門」!
〇草間の間歇冷泉
石灰岩の穴から水が噴き出してくるようです!
普段は枯れていますが、雨が降った後に噴き出すそう。
穴が鍾乳洞とつながっていて、サイフォンの原理で水が噴出すると考えられているようです。
このサイトでは図解付きで説明していますので、興味のある方は是非、覗いて見てください。
〇羅生門
以前に鍾乳洞だったのが、さらに浸食が進んで骨組みだけが残ったという印象の地形です。
石の門のようなカタチになっていることから名付けられたのでしょう。
こんな感じです。
是非、行ってみたい!!
場所はJR伯備線の井倉駅から東へ5kmほど。車の場合は国道180号線を北上して井倉駅の手前で県道50号を北東へ走ります。
では、3D画像をお楽しみください。
ここは円形の凹地(ドリーネ)が多いですね!
空中写真3Dでも良く分かります。
実際に歩いて行ってみて、この目でドリーネを見てみたい♬
ただしドリーネは鍾乳洞につながっている可能性があり、草木や落ち葉で穴が隠れている場合もあります。
転落の危険があるので上から覗くぐらいが良いかもしれませんね。
周囲を急斜面に囲まれたノッペリ山。可愛らしいですね。
スーパー地形アプリでは標高400mくらいがこの色なので、黄金色に輝いて見えますね(笑)
南西に開けた地形で眺めも良さそうです。
このあたりを散歩すると気持ちよさそうですね♬
以上、お読みいただきありがとうございました。
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