【青崩峠の歴史は長い】ゆるく楽しむ日曜地質学:2023年12月3日号
ついに12月になってしまいましたね。
北海道・東北では既に積雪しておりますが、幸い宮城県ではまだそこまでは降っていません。
仙台市に限れば、11月25日の夜中に初雪だったようですが、積もらなかったこともあり、全く気付きませんでした(;^_^A
また冬が来てしまいましたね。
青崩峠を詳しく見てみよう
日本の歴史と地形・地質では武田信玄本軍の進軍ルート編がやっと終わりました。その本編では青崩峠について詳しく触れなかったので、ここで見てみようと思います。
まずは位置を確認しましょう。青丸が青崩峠。
長野県と静岡県の県境に位置します。赤線は国道152号線です。
地形図だけで見ると、こんな感じ。
赤点線が日本屈指の大断層・中央構造線です。
中央構造線沿いに細長いまっすぐな谷が形成されており、地形図だけでも分かりますよね。
拡大して見る!
では拡大して見てみましょう。
真ん中やや下に「青崩峠」とあるのが見えるでしょうか?
その上に国道152号線がありますが、峠までには達していません。
以前noteで「トンネルでつながっている」と書いてしまったのですが、実は違っていたようです。
詳しく見ると、トンネル区間は赤点線だけ。
赤丸のところで途切れており、未だに繋がっていなかったんですね。
つまり国道152号線は、長野県側では上の赤丸で行き止まり。
静岡県側では下の赤丸で行き止まりです。
ただし静岡県側では正確には行き止まりではなく、県道(おそらく)として北北東の谷沿いに道路が伸びています。
どうやら地質が悪すぎて、現在の技術をもってしてもトンネルを建設できないようです。
日本のトンネル建設技術は世界一と言っても過言ではないと思うのですが、それでも歯が立たないとは、青崩峠、恐るべしです。
確かに、峠付近を拡大して見ると、崩壊マーク(ケバケバ)が沢山あります。
こんな感じです。
赤線で大枠は囲ったので、ケバケバ、分かりますよね。
やはり、だいぶ多いです。崩れてます。
こういう場所は、道路やらトンネルやらで難しい場所だと思います。
「地質」に関しては、長くなるので次回にお話しします!
今週の予告
やはり、生姜の具合で調子が左右されるようです。
今週分の記事は、少々しか書けてないので予告から外れそうですが
生暖かい目でお待ちいただければ幸いです(;^_^A
では、今週もよろしくお願いいたします。
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