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社会

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2020年6月の記事一覧

自然は一息ついている

「言ったもん勝ち」というコトバがあるが、言い換えれば「黙っていると損」ということだ。

しかし、自然は黙っている。

自然界は「店を閉めると従業員が路頭に迷うんじゃ~」みたいな感じでねじ込んではこない。

黙っているから無視していいというわけではないのはもちろんだ。

空気と水より大事なものなどない。

そんなことはだれでもわかっている...にもかかわらず「言ったもん勝ち」の世の中で、自然界はずり

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ナゾの数を増やしてはいけない

「オッカムの剃刀」というコトバがある。これは中世から伝わる提言で、ものごとの真相を探る際のガイドラインのようなものだ。

かんたんにいうと「ものごとはできるだけシンプルに説明せよ」ということ。

Wikipediaにはカール・セーガンの言葉として

同様のデータを説明する仮説が二つある場合、より単純な方の仮説を選択せよ(Wikipedia「オッカムの剃刀」)

というのが挙がっている。単純に説明で

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一人一票の限界

ぼくは9.11が起きるちょっと前からアメリカ留学していたんだけど、あのころの世の中には「なんだかんだ言っても自由なほうがいいに決まっている」という空気があたりまえのようにあった。

アメリカは繁栄していたし、ソビエトは崩壊していた。中国はじり貧で開放政策に転換しつつあった。

そういう空気は、ぼくがいちいち意識するまでもなく、世界に充満していた。

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今気づいてみると、中国がうまくいってい

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世の中はまだまだ宝の山だらけである

最近は、小説や映画を読むよりも、世界を読むのがおもしろくなってきた。

「読む」ということに徹する限りでは、映画や小説よりも、世界の方がはるかに変数が多くて、複雑だ。

小説や映画も、創る側に回るのであればずいぶん複雑な作業なのだと思う。

ぼくにはそういう意識がない。世界も映画もただ読みたいだけだ。

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読むというと受け身の作業のようだけど、そうではない。

真相に近づくというのが本来の

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人々の怒り

SNSをやってよかったと思うことの一つに、人の心のドロドロをお手軽かつリアルに観察できるという面がある(これは悪い面でもある)。

世間では、あるていど親しくなってみなければなかなかその人の素顔はわからない。

「こいつアブナイな...」と気づいた時にはすでに引き返せないことも多い。

その点SNSでは、その人の投稿を追っていくと本性はすぐに分かる。

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プロ野球のシーズンが始まった。ヤフ

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これから変わっていく...

世の中で勉強している人はとんでもなく勉強している。それに比べればぼくはそこまで勉強しているとは言えない。

一方...見渡すかぎりではほとんどの人が勉強してないようにも見える。この落差がすごい。

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ここ数日、あわててコロナ以後についての情報収集をしていた。やっている人にとっては今さらという感じだろう。

まだあまりに勉強不足すぎてココがポイントというのはつかめない。でも手探りでジタバタと

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あんな暗いやつのどこがイイの?

昨日の「他人の劣等感がわからないと苦労する」の続きです。

同僚に7回ハメられたことがあると書いたけど、今から書くハナシはあれを書いたあとで思い出した。まあ8つ目。

ハメられてはないんだけど、気を許した相手から勝手に敵にされたという点が似ている。

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あれはキャイ~ンがブレイクした年だった。

学部のコンパに出席した時のこと。その席で、お調子者の後輩が女子学生を対象に「付き合いたい相手」

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何が好きかでこれからの幸福度は変わる

陛下は登山がお好きなのだそうだ。

ホントにそうなのだろうか?

陛下のおこころは陛下にしかわからないわけだけど、たとえパチンコがお好きだったとしても「パチがスキです」と言えないお立場であることはまちがいない。

シュミというのは、スキなことを勝手にスキでいられるからシュミなわけで、そうでなければ仕事である。

登山がご趣味なのか、ご趣味のように見えるご公務なのかはぼくにはわからない。

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最近若い人としゃべってない

教員のころは若い連中と話すのが商売だった。

でも在宅勤務歴が長くなってくると、そのあたりが減っていく。ちょっとまずいんじゃないかと思い始めている。

人は誰でも、年を取るにつれて、まあよくいえば感情的に成熟していく。

知らず知らずに。これが結構マズい気がする。

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ウェブで活躍しているいわゆるインフルエンサータイプの人は、おそらく同世代の中でも突出した存在だ。当然学ぶところは多い。

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派遣切り騒動についていまさら語る

アメリカのデモで警官隊が使用している催涙ガスの副作用について、医療関係者が懸念を表明している(その件についてのポッドキャストのまとめを先日ツイートした)。

「デモの参加者は各地を転戦する」人が多いので大量にガスを浴びる危険があるのだという。

各地を転戦?プロ野球選手みたいに?

そのあいだ仕事はどうするのだろう?
移動費はどうやってねん出するのだろう?などの疑問がわく。

すねかじりの学生ばか

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