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イギリスと比べて日本にベジタリアンが少ない理由とは? 今後は増える?

自分がペスカタリアンになった関係で(と言ってもお付き合いなどで月2~3回くらいはお肉も食べている、ゆるゆるの食事制限です)、イギリスと日本のヴィーガンやベジタリアン事情にも目が行くようになりました。

イギリスは「ヴィーガン」という言葉の発祥国であり、現在ではイギリス在住者の2~3%がヴィーガンと言われています。ヴィーガンほど制限が厳しくないベジタリアンは10%。一方の日本では、ヴィーガンの割合はイギリスとそう変わらないものの、ベジタリアンはイギリスの半分程度のよう。

実際にわたしの周りにも、イギリスではヴィーガンやベジタリアンの知人が大勢いるのに対し、日本人でヴィーガンやベジタリアンを公言している知人はちょっと思い当たりません。もしかして、言わないだけで実践しているのかもしれませんが…。

この点に関して「日本にはヘルシー志向の人が多いし、食材的にもベジタリアンになりやすそうなのに意外だね~」とイギリス人の友人に言われ、たしかにそうだなと思い、日本にベジタリアンが少ない理由をわたしなりに考察してみました😊

①日本では「何でもまんべんなく食べるのが良い」と幼少期から教えられている

日本では一般的に、「お肉もお魚もお野菜も、すべてバランス良く食べるのが理想の食事」と言われていると思います。品目が多ければ多いほどヘルシーな食事というイメージも根強いはず。そこから、お肉やお魚、ヴィーガンならさらに卵や牛乳までを完全に排除するのは、まるで「健康的な食事」を断念するようで、抵抗を感じる人が多いんじゃないかなと思いました。

イギリスではそもそも宗教による食制限が多様であり、ご存じのとおり豚肉やアルコール類などの禁忌があるイスラム教徒はこの国ではかなりの割合(2021年にはイングランドの6.7%)を占めています。また、ジャイナ教のようにかなり特殊な食習慣を持つ人も少数ながら存在するなど、「多品目でバランスの良い食事」を目指す人は日本ほど多くないのです。

②日本の飲食店ではベジ対応メニューが少ない

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