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きものがたり⑨パンデミックでヨーロッパの着物事情はどう変わった?

パンデミックは私たちの生活のさまざまな面を変化させましたが、ファッションもそのひとつ。たくさんのお洒落着やスーツが、あわれ箪笥の肥やしとなりました…。

そんな中、もちろん着物事情も大きな影響を受けています。日本でも同じかもしれませんが、ヨーロッパの方が変化は激しいのではないかなと。今日はそのあたりのお話を書いてみますね😉

①最初に動いたのはコレクターや趣味の着物好き

わたしのnoteをいつもお読みくださっている方はご存じかと思いますが、ヨーロッパには着物好きの人がけっこういっぱい。まず、国籍を問わず茶道を習っている方はだいたい着物が着られます。そうでなくても、着物をコレクションしたり着たりするのが単に趣味だったり、プロの着付け師や着物スタイリスト、着物デザイナーや販売者だったり。

パンデミックが始まってすぐの頃は、すぐに落ち着くだろうという楽観論も聞かれましたが、それが「どうやら長期戦になりそう」とわかってきたのは2020年の秋ごろだったかと。

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