イギリスに来た移民は、こうやって英語を学ぶ②遊ぶ?働く?暮らす?この国での自分のゴールを見つける
「①まずは日常英会話のスキル&グローバルな感覚を身につける」で基礎的な英語力を獲得できた方のためのネクストステップです💓
わたしは上智大学でフランス語を専攻したのですが、入学当初から「流暢なフランス語力はあくまでツール。フランス語圏での研究や語学系の仕事など、自分の目的にそれを使うことが最終的なゴール」と言われてきました。たとえば、わたしの場合は「文学を含めてフランス語メディアを直に読むこと」「翻訳者になること」が目的でした(どちらも達成できました!)。
今、日本での英語学習の傾向を見ていると、趣味というか自己研鑽的な意味合いで英語を学ぶ方も多いのだなぁと感じます。それはもちろんまったく悪いことではありません。でも、もしイギリスに長期滞在または永住するために引っ越すのだとしたら、そういう「趣味や自己研鑽としての英語」とは必要性も本気度もまったく変わってくるというのはご想像いただけるかと。
イギリスで「遊ぶ」のか?「学ぶ」のか?「働く」のか?だとすればどんな業種に就くのか?そして、イギリス人とどの程度の深さで付き合いたいのか?などが、そのゴールを決める要素になります。そしてそのゴールに至るまでの道筋はいろいろあって、それによって取るべきコースが変わるというのが、今回のお話です。
☆語学学校やESOLで得られた英語レベルとは?
まず、現在のスキルレベルを査定します。語学学校やESOLで学ぶ内容というのは、実はアメリカでもイギリスでもオーストラリアでもそんなに大きくは変わりません。あくまで「一般的な英語力がバランスよく」身につけられます。語学学校やESOLの最大のメリットは、日本人の多くが苦手とするスピーキングやリスニングの機会が豊富で、英会話に慣れられることです。
つまり、語学学校やESOLで中級~上級まで学べば、買い物やちょっとした会話など、一般的な生活を営むにはほとんど苦労しなくなるはずです。この「ぺらぺらではないにせよ、まあ何とか通じるレベル」というのはひとつの大きな達成ではあります。
しかし一方で、じゃあイギリス企業で働けるかとか、イギリス人とスマートに議論ができるかというと、この英語レベルではほぼ無理でしょう。そもそも語学学校やESOLで学べるのは上述した通り「一般的な英語」であって、それは「イギリス社会に深く根差した文化を含む英語(=本当の意味でのイギリス英語)」ではないからです。ですから、これから足りない分を補う必要があります。
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