退職理由って、正直に言った方がいい?その1
転職活動をするにあたり、書類であれ、面接であれ、”退職理由”を応募企業側に知らせることは避けて通れない。そこで、「なんて言ったらいいのか?正直に言ったらいいのか?ありきたりな理由を言えばいいのか?」と、頭を抱える人も少なくないだろう。
そもそも、何故会社を辞める理由を言うことに、こんなに悩まなければならないのか?
退職する理由に、ポジティブな理由なんてない
色々なアンケート調査で、退職理由の順位が上げらえているが、人間関係、労働環境、業績不振、前向きな理由がどこにあろうか。「嫌だら辞める」これしかない。私が若い頃は、”寿退社”といって、結婚を理由に女性が退職理由が良しみたいな風潮があったが、今は、結婚したって、仕事が好きなら、会社が好きなら、辞める理由はない。もっと別の理由があるはずだ。
では、何故企業は退職理由を聞くのか。
辞める理由そのものではなく、辞めたことを消化し、前を向いているか
その姿勢を確認したいのだ。嫌な上司に、仕事を丸投げし、身も心もボロボロになり、「こんな会社にいたらダメだ」と決心をして辞めたとする。「パワハラ上司が嫌で辞めました」と言ったら、まだ前職やその上司のことを恨み、引きずっているのがうかがえる。もし、合わない上司や同僚がいたら、同じようなように辞めるのだろうか。たかだか1時間程度の面接では、企業側が安易にそうに考えてしまうのも否めない。
嫌な上司のことを許す必要はないが、「隣の部署の部長に相談してもよかったかな」とか、「誰も見ない書類なんて、作成やめませんかって思い切って言えばよかった」と、客観的になれることが重要だ。そうすれば、
自分がなぜ退職したかという、後ろめたさに整理がつき、堂々とできる
だって、横領を働いたり、お客さんに暴力行為をしたわけではないのだから、後ろめたさなんて感じることはないのだ。そう感じるあなたは、真面目で、責任感があり、懸命に働く立派な人だという証拠だ。
転職活動中で、退職理由を考えている人は、切り抜けるうまい言い方を考える前に、”ホントの退職理由”を、洗いざらい書き出し、心の膿を全部出しきってほしい。それから、どう人に説明するか、考えませんか。
追記:ashikariさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。
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