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交通事故のワンコとネット拡散
もうずいぶん前の事・・。
何年ぐらい前だろう・・と写真もなく、いつぐらいか覚えてないぐらい
前の事。私がイベントによく出てた頃のこと。
車を運転中、プードルが必死で走ってるのを見つけた。
こりゃ、脱走した感じやな。と、思い・・Uターンして姿を見失わないようにどうにか確認しながらついて行った。
ずっと先に見えるプードル。
すんごい交通量の多い道に出てしまった。
《事故るから危ない!》と、思ったけれど・・たぶん、周囲の車も
犬が急に交差点に走り込んだら、止まれなかっただろう。
高校生の男の子が、何かを抱えて道路脇に連れて行ってくれたのが見えた。
そこまで急いでいくと・・。
走っていたワンコが横たわっていた。
男の子は、
「青い車がぶつかって行ったんです。早く救急車を!」
と言ってたけど、残念ながら、動物に救急車はないんだよ・・。
「ありがとう。すぐに病院に連れて行ってくるね。」
と、ワンコを乗せてかかりつけの病院に車を走らせた。
電話してあったので、病院も救急体制でいてくれたんだけど。
すぐにモニター設置して、点滴をして・・救急措置。
車に乗せた瞬間に、危険な状態って事はわかった。
意識もなかったし・・。
措置をしながら・・この子はどこの子だろう??
先生達にいきさつを話して、写真を撮って
「とりあえず、拡散してみます!」
と、言ってみたけど見つかるかな?
危険な状態なので、先生も
「どこの子かわからないから、うちで預かるから
とりあえず探してみてください。連絡先はうちの病院でいいよ。」
ということで私もお願いして帰宅した。
気持ちを落ち着かせてから・・。
さて・・どうやって拡散しようか・・と思案。
やっぱりFacebookしかないよなぁ。
と、思い・・
「いきさつと現状。拡散して欲しいです。飼い主様が見たら
病院に連絡してください。」と書いて写真と共にアップしてみた。
その夜・・もの凄い事が起こりました!!
![](https://assets.st-note.com/img/1688800038920-ijZj68vKRp.jpg?width=800)
プードルちゃんが走っていた地域周辺に住む、
中学生、高校生たちが、このFacebookの記事を見つけて、
友だち同士で、記事を拡散しはじめ・・ツイッター、フェイスブック、友だち同士のLine、ついでにご近所さんに聞き込みを始めてくれたのです。
子ども達が何かに必死になっているのを親が知って、そりゃ、大変!!
と、親も一緒に記事を拡散してくれはじめたらしく・・。
たった1度の記事が広がっていったんです。
そんなことになってると思ってない私は・・・
病院からの電話で、「この子が亡くなりました。かなり頭を打ってたみたいでした。この子の飼い主さんが見つかるまで、うちで数日預かりますから。
それまでに飼い主様が見つかるといいですね。また連絡します。」
と連絡をもらい、院長のお言葉に甘えることにしました。
その時間から少しした頃、
子ども達の間で、「近所に似た子を飼ってるおじさんがいる!」
ということで、知らせてくれた人がいたらしい。
その知らせはビンゴで、おじさんは預けた先から脱走して、逃げてしまった子を探していたんだそうです。夜になっていたので、病院は留守番電話になっていたため、朝一番に連絡して、お迎えに来てくれたそうです。
迎えに来たおじさんは・・
「どなたが連れて来てくれたんですか?」
と・・病院から私の連絡先を教えてもらったらしく、電話がかかってきたんですが・・。すんごいショックを受けていました。
気の毒過ぎて・・なんてお返事していいのかもわからないぐらいでした。
どうやら、ワンコを預けた事がない娘さんに初めて預けたそうで、あんなに嫌がっていたのに預けてしまった自分が悪い・・と、おっしゃってました。
とりあえず一段落したということで・・
迎えに来てくれた事と、お礼も書き込んで、
またFacebookに投稿しました。
たくさんの方が見た・・という数字がどこかから確認できたんですが、
一晩で、1500人以上が見ていたみたいです。
相当数の人達が拡散して、おじさんを見つけてくれたことになります。
ホントに感謝ですね。
それから・・
イベントに出店すると、不思議な事が続きました。
まったく知らない人から
「あの時、ワンコを助けてくれてありがとうございました。」
「うちの子が必死になって拡散してました。あんなに必死になって誰かのためにしてくれた事が嬉しかったです。ありがとうございました。」
「うちの子が友だちと一生懸命に飼い主を探してました。ありがとうございました。」
「ワンコの飼い主さんが見つかって良かったです。ありがとうございました。」
と・・知らないお母さんたちから、凄くお礼を言われたんです。
いや・・それは、私のおかげじゃなく、「お子さん達が協力してくれなかったら飼い主さんにたどり着けなかったので、お子さん達に拡散してくれたお礼をお伝えください!」
と・・何人にも言いました。
誰かが困ってる時に、子ども達が力を合わせて頑張ってくれたのを見ると
日本人って捨てたもんじゃないな・・と、感じました。
もしかしたら、助け合いの精神は日本人のDNAに刻みこまれているんじゃなかな。
飼い主さんが見つかった後も、その子達が拡散してくださって
「良かったなぁ~!!」と、共に喜んでくれたそうです。
ネットって・・凄い!と思った体験でした。
ホントに当時、協力くださった皆様に感謝です。
![](https://assets.st-note.com/img/1688802052100-hFsfK04djX.jpg)
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