悲劇志向

来週の今ごろ…
きっとものすごくヘコんで、涙も流れず、当分立ち直れそうにないまま、なんとか仕事に行って、作り笑顔で1日を終える。

これはきっと、自分が今までに犯した罪の報いなのだと言い聞かせたり、過去の過ちを後悔したり。

簡単に死にたいなどと言って、簡単に死ねなくて、さらに苦しむ。

こんなことは今までに何度も経験して、もうなんともないと思ってたんだけど、やっぱり慣れない。

自分を殺すことも、他人を傷つけることもできないから、文学に頼る。

物語の中では、この世の中では許されないようなことや、理不尽なことが起こる。

だから、そこに逃げ込んで、どっぷり想像と妄想の世界に自分をかくまいます。

そんな、まだ起きてもいないことを予想して、自分の感情をコントロールして、"自分"を守ろうとしているのです。

どうやら、私は悲劇志向です。
きっと私だけではなく、悲劇を愛する人は多いのではないでしょうか。

それはきっと、社会という他者との関わりの中で、法律や常識では解決できない理不尽な現実から自分を守り、自分であろうとするが故だと思います。

そして、私も今、理不尽な現実が訪れることを予期して、悲劇にどっぷりと浸かっています。

アイスクリームをたっぷりのせたパンケーキと苦いコーヒー、そしてモーパッサン。

悲劇は悲劇のまま、救われないのが救いなんです。

あくまで個人の見解です。


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