【夢日記】介護のドラマ

高橋一生のような人が、ドラマに出ている。
父親の介護をしているようだ。
他に頼れる家族や親戚はいないようで、父親をグループホームのようなところに入れているようだ。
橋爪功のような人が、父親役。
父親は最近、物忘れが激しく、もうそろそろ最終医療施設に移ることを提案されている。
それはすなわち、父親の介護を手放すことを意味し、同意書にサインすることは、父親の死に同意することになる。
なぜなら、その施設に移ることは、これ以上のケアを望まないことを意味するからだ。
高橋一生のような人は、悩んだ挙句、父親のような人を、自宅で世話することに決める。
しかし、それは思ったよりも過酷で、徐々に高橋一生のような人の生活は蝕まれていく。
高橋一生のような人は、友人のような人たちと、居酒屋のようなところで、酒を飲み、すでに泥酔していた。
友人は男性が1人、女性が2人で、そのうちの1人は満島ひかりのような人だった。
3人は、ただ高橋一生のような人の話を聞いていた。
父親を最終医療施設に入れるかどうか。
誰も何も答えなかったようだ。
とうとうその日がやってきて、高橋一生のような人は、父親を最終医療施設に入れることを決意し、そのことをメッセージで、友人たちに告げる。
高橋一生のような人は、暗い夜の街を彷徨った後、どこかの古いアパートのようなところの錆びついた階段にしゃがみ込み、泣いていた。
それを向かいのアパートの部屋から見ている女性がいる。
銀髪にピンクのパジャマを着た妙齢の女性が窓に映る。
「あなたのような人が、なぜ、苦しまなければならないのか…」
閉じられたガラス窓越しに、そんなようなことを言っているようだ。
でも、彼女にはどうすることもできないようで、ただ身悶えている。
高橋一生のような人は、さらにメッセージを続けた。
「僕は父親を…」
この先のメッセージは見えない演出だ。
メッセージを受け取った友人たちは、高橋一生のような人を探しに夜の街を走り回っていた。
そして、やっと見つけた。
高橋一生のような人は、泣きじゃくりながら言った。
「仕方がなかったんだ、どうしようもなかったんだ。これしか方法がなかったんだ」
階段で体育座りをして、膝に顔を埋めて泣く高橋一生のような人を、友人のような男性が抱きかかえた。
「できることはしたんだ。施設に入れる日、僕が父親を送っていったんだ。その日、父親は自ら自分の荷物を青いスーツケースに入れて、自分で施設に行きたいと言ったんだ。だから、僕は一緒に荷物を詰めて、ゆっくりと歩いて施設に行った。そして、同意書にサインをしたんだ」
友人たちは何も言わなかった。
同意書にサインをすることは、すなわち、父親のすべてを施設に委ねることであり、死に同意したことを意味するのだ。
高橋一生のような人は、突然立ち上がり、走り出した。
その後を友人たちも追った。
いつの間にか昼になっていて、4人は高い丘のようなところに立って、眼下に広がる街を見下ろしていた。

*あくまで夢の中の話なので、実在する人物とは、一切関係ありません。

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