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なぜ、他人を変えたいと思うのか?(2)

こんにちは、マインドコーチのゆりです。

前回は「変わりたくない自分」と「他人を変えたい自分」という矛盾した願望について考えました。


今回は、自己理解に焦点を当て、これらの願望の背景にある思いを掘り下げていきたいと思います。

この過程でどのような気づきが得られ、それが人間関係にどのような変化をもたらすのか考えていきましょう。



自己理解を深め、人間関係を改善する


自己理解を深める


他人を変えたいと思う気持ちの背景には、多くの場合、自分の不安や欲求が隠れています。

これからご紹介する質問は、自分を深く理解するためのものです。

正直に向き合うと、心が揺さぶられたり、不快感を覚えたりする場合もあるかもしれません。

もし今、これらの質問に向き合う心の準備ができていないと感じる場合は、無理をせず、別の機会に取り組んでみてください。

準備が整っている方は、ゆっくりと質問に向き合ってみてください。



自己理解のための質問


次の質問を通じて、自分の気持ちを掘り下げてみましょう



(質問1)
他人に変化を求める気持ちの裏側にある本当の願いは何でしょうか?
その変化によって、どのような感情を抱きたいと思っていますか?

例えば、「安心感を感じたい」「満足感を得たい」「自分の価値が認められた気分になりたい」などが考えられますが、これらは一例に過ぎません。
あなた自身の気持ちを深く見つめてみてください。




(質問2)
相手が今のままでいることで、自分にどのような影響があると感じていますか?
その不安は現実的なものと言えるでしょうか?それとも想像上のものでしょうか?


(質問3)
変化に踏み出せない理由は何でしょうか?
変化によって得られるメリットと失うかもしれないものを考えてみてください。
変化に向けて行動を起こそうと思ったとき、どのような気持ちや考えが浮かびますか?


(質問4)
自分の不満や問題の原因を、相手の行動や態度に求めていることはありませんか?
本当に解決すべき課題は何だったのか、振り返ってみてください。


(質問5)
現在あなたにとって大切な人間関係の中で、どのような不安や葛藤を感じていますか?
相手の変化に頼らず、あなた自身で向き合い、成長できる部分はないでしょうか?


自己理解から成長へ


これらの問いは、自分の行動や感情をより深く理解するための手がかりとなります。

目的は自己批判ではなく、自己理解を深め、前向きな成長につなげることにあります。

無理をせず、自分のペースで少しずつ進めていくことが大切です。


これらの問いを通じて、以下のような気づきを得られる可能性があります

他人を変えたいという欲求の裏側にある自分の不安や期待
自分が変われない理由や変化を妨げている思考パターン
理想とする状況と現実の間にあるギャップ
問題の原因を相手に求めていないか
今の人間関係の中で感じる不安や恐れ




これらの気づきは、次のような姿勢や対応の変化につながる可能性があります

自分の不安や欲求を理解し素直に感情と向き合う
変化を妨げている要因を把握し小さな一歩を踏み出す
期待と現実のズレに気づき状況を客観的に見つめ直す
問題の原因が相手だけでなく自分にもあるかもしれないと考える
自分の思考や感情を意識的に観察し理解を深める


これらの気づきや姿勢の変化は一例です。
個人の状況や経験によって、さまざまな気づきや変化が生まれることもあります。


自分をよく理解することは、他人の行動や感情を理解する力を高めます。

これにより、お互いの違いを受け入れ、尊重し合える関係性を築きやすくなります。

そして、この自己理解と他者受容が、様々な人間関係の改善につながっていくのです。



次回は、これまでの学びを実際の人間関係に活かすための具体的なアプローチをご紹介します。
自己理解と他者理解のバランスを保ちながら、より良い関係性を築くためのヒントをお伝えします。
最終回では、私たちが日常生活で実践できることに焦点を当てていきます。



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