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優秀な研究者って?

ゆーです。

最近浮かんだ疑問が、今回のタイトル。
ここ数日、考えてました。

で、今日は”今の時点で思う優秀な研究者”をざっくりと書きます。

そもそもなんですが…、

研究者っていう”くくり”が大きすぎる気が

ボクの思う研究者の役割・能力は、大きく分けて3つ。
それぐらい色々やってるのでは?と感じます。
その中身が以下!

1. 課題を解決するために必要な研究遂行能力
2. 研究に必要な予算を取ってくる役割:資金調達
3. 後進の育成、チームのマネジメント

1つずつ見ていきましょう。

まずは、研究遂行能力

これは、皆さんのイメージ通りですかね?
フラスコを振ったり、顕微鏡を覗いたり、論文を読んだり、必要な手段を使って課題を解決する。
本質を見抜き正確に把握することで、求められる新しい技術を生み出します。

実験が得意だったり、論文を探すのが得意だったり、人それぞれですが、何か1つだけでは成り立たないことが多いです。
良いデータを出すには色んなことができてこそ!ですかね?

少し余談ですが、ビジネスではモノがあって初めて議論できますよね?
商品(もちろんサービスでも可)が何もなく、どうやって売るか?みたいな話はできません。

そういう意味で研究の世界では、データを出してなんぼです。
研究遂行能力は、議論の第一歩!

次に、

資金調達の役割

これも重要です。
研究にはお金が必要。
お金がないことには始めることすらできません。
さらに継続してお金をいただくには、結果で魅了しないといけません。
”成果を出していることを示すために、論文を書く”といったことも必要です。

ですが、「研究遂行能力」と「資金調達」は、個人的には別物だと思ってます。
別物というのは、決して”両立しない”というわけではありません
ですが、研究のできる人がお金を取ってこれるかと言われると、「Yes」ではないと思います。
時に、逆も成り立ちます(実際に、お金を取ってこれるのに、研究のうまくない人も見たことがあります)。

そう。
アイデアを提案すべく、魅力的な申請書を書いたり、プレゼンで惹きつける能力は、研究遂行能力とは全く異なるものなんです。
面白いデータをたくさん出せる人が、面白い論文を書けるとは限らない。

ただ上の2つは、いずれも個人の能力・役割です。
対して最後の1つは、対象が個人ではありません。
ですが、ボクの頭に浮かんでいる優秀な研究者は、これも備えていました。

それが、

マネジメント能力・育成能力

テーマが大きくなると、一人で全部をやるなんて無理です。
研究遂行能力」と「資金調達」を分けて書きましたが、両方を担わないといけないことも多い。
でも時間的にも物理的にも不可能なんですよ、これ。
そうなると、他の人に助けてもらわないとやってられない。

そこでマネジメント能力が必要に。
特に、専門領域に対して不慣れなメンバーが新しく入ってきたりすると、育てるところからやらないといけない。
仮にしっかりと育て上げられると、自分でやらなくても、なんなら自分以上に成果をあげてくれることもあります

大きな研究は、自分の能力だけでは無理。
(たまに、時間をかけて一人で全部やってる化け物みたいな人もいますが…笑)
それでも成果は出さないといけない。
優秀と認められるためには当然です。

チームをうまく機能させることで成果に結びつけられますし、優秀な研究者こそマネジメント能力が高いように感じますね。


以上、3つが優秀な研究者の要素なのかなと思います。
ただ、全てを持ってる人は稀ですね。
今もボクは現場にいますが、ほとんど見かけません。

全て兼ね備えた人は、ボク自身人生で1人しか見たことがありません(幸い、ボクの恩師にあたる方がこの人)。
かといって全部必要でもなく、全部持っていなくても優秀な人はたくさんいます。

逆に考えると、みなさんそれぞれ強みが異なります
自分の得意なところを伸ばして、優秀な研究者になればいいのかなと。
そして、優秀でいられる場所で頑張り続ければ良いのかなと。
あくまで、それぞれ”要素”なんだと思いますね

また、研究遂行能力は別のものにも置き換えられますので、それぞれの業界で当てはめてみるといいかもしれません。
自分の業界での優秀が見えてくるかも?

ボクも自分の強みを改めて振り返り、優秀と認められるよう頑張っていきたいと思います!


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