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研究者にとっての「研究」とは

ゆーです。

皆さんのお仕事で生まれるモノはなんでしょうか?
あるいは、扱ってるモノは?

当然ではありますが、研究者が向き合うのは “研究”
人によっては、長い期間向き合うことになりますし、テーマの大きさによっては人生の大半を注ぐ人も。

それぐらい共に過ごす存在です。
コツコツとデータを積み重ね、ひたすら現象について考察し、そこでまた説明できないことが出てくると検証。
そして、いよいよ形が整ってくると論文にし、学会で発表したりもして、時にはプレスリリースの形で発表されたり、時にはテレビの取材なんかも。
あとは、次の研究のための予算をとってきたり。

なーんてことを実験しながら考えてた今日。

「ん?なんか子育てっぽくないか?」
(ボクに子供はいないんで妄想なんですけどね。笑)

でも、それぐらい愛情持って研究に取り組んでる人もいます。
毎日のように向き合いますし、ある程度の成果まで到達すると次のステージへ。
馬鹿にされると怒るのはもちろんのこと、誰かにその成果を奪われようもんなら、その”怒り”たるや…。

なので、研究者同士の研究の話は、我が子の自慢話の交換みたいなものかもしれません。笑

ただですね、ボクみたいに企業で研究をしてると、市場に出していくためのビジネス戦略が入ってきます
この時、研究の扱いが難しい。
我が子のように接すると、少しおかしなことに…。

どうしてでしょう?
冷静に考えてですね、相手が求めてもないのに自分の子供の素晴らしさを語られても困りませんか?
百歩譲って、相手のニーズを聞くことで合わせにいったとしても「困ってるんですよね?うちの子が助けてくれますよ!どうです?使ってみたくないですか?」とか言われても…。

就職活動で、親から「うちの子すごいんです〜」とか言われても…ねぇ?苦笑
よっぽどの天才でも、一人歩きしてどうにか勝手に注目を浴びるかなという感じ。

となると、ビジネスにおける研究の紹介の仕方ってどういうのがいいのかなぁと。
これを、試薬を計量しながら考えてみる。笑

で、思いついた!(←大げさな…)
友達に異性を紹介してと頼まれた時の感じに近いのではないかと!(決してふざけてません。笑)
どういうことかというと、「いい人いない?」って聞かれたとしたら、「どういう人がいいの?」と聞き返しませんか?
相手の好みを聞いて、そのあと自分の友達なり知り合いなりを想像します。
その好みに自分の“研究”がピッタリならいいんですが、そうでないなら他の方の研究を紹介するのもいいんじゃないかなと思うんです。

社内に、魅力的な研究があると一番いいですね。
それが自分のでなくても、紹介したら良いと思います。
仮に社内に無くても、業界の異なるところにオススメできる研究があるなら教えてあげるといいかもしれませんね。(もちろん契約上、そんなことできないってこともありますが…)

こんな風に、相手目線で研究を紹介できるとビジネスはうまくいく気がします

「じゃあ、可愛い我が子(研究)を紹介する機会はそんなに無いの?」という問いですが、共同研究やいわゆるオープンイノベーションのようなケースであれば良いかもしれません。
“研究に新しい要素を入れる”=“子供に新しいことを学ばせる”って感じ?
あとは、投資の対象になる場合とかも良いですね。
将来の可能性を感じて、教育費(研究費)を出してくれるかもしれません。

コレらのケースであれば、嫌味っぽくならないように“我が子の自慢”をしてみると効果的だと思います。


こんな風に(?)、研究者は自分の研究に愛着を持っている人がたくさんいます
かわいいかわいい我が子のように。
研究に注目が集まり、わざわざ自慢などせずとも独り立ちできるよう育ててあげたいものです。

普段研究なんてやらない人は、プライベートで研究の話を聞く際、「あーまたお子さんの話をしたいのね」と思って聞いてあげてください。
きっと聞いてあげるだけで喜びます。笑

てなわけで、明日からもまた、愛でてあげようと思います。

最近、言うこと聞いてくれないんだよなぁ…。苦笑
根気よく向き合うかぁ。

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