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超短編小説

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超短編小説を集めました。
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#創作

【超短編小説】「ひとりぼっちのナイトショー」

【超短編小説】「ひとりぼっちのナイトショー」

 バスルームから見えるパチンコ屋はキレイ。磨りガラス越しに見える、黄色、青、白のライトは、水中から見る花火みたいにボンヤリと、眩しい。
 あ……赤も交じった。さあて。

 片手にシャワーヘッドをもって、泡の数だけリズムを刻む。ワンツースリー。

 私は歌う。午前0時。ひとりぼっちのナイトショー。

【超短編小説】「ジャスミンの抱擁」

【超短編小説】「ジャスミンの抱擁」

 互いの口から洩れ出る、ジャスミンティーの優美な香り。旅先のホテルで感じた、あなたの温もり。友だちのままでいるための抱擁は、ふわりと軽い、眠気をさそう。
 あの時、終わりにするはずだった。はずなのに、今また、ジャスミンティーを飲みながら、あなたのことを想ってる。

【超短編小説】「嬉しい、悲しい」

【超短編小説】「嬉しい、悲しい」

 さっきまで、ずんと悲しかったのに、なんだか今は、ぽかぽか心が温かい。なぜかしら? 考えてみても、わからない。心って、単純。
 覚えていられないほど、ささやかなことで、落ち込んだり、嬉しくなったり、するんだから。繊細なのか、ぼんやりしてるのか、わからない。