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【詩】眼鏡
きみの瞳は、果てしなく澄み切っていて、吸い込まれないように生きるのが、とても大変なんだ。きみの命の次に、大事な景色を教えてくれる、だから、どうしても、いつまでも、好きなんです。なにも知らないまま、生まれてきたぼくの時間を、きみのために使うことができるなんて、過去は想像すらしていなかった。きみは、そういう運命だった、と言う。ぼくを通じて、きみの瞳に映る景色しか知ることのないぼくは、だれよりも幸せで、不幸だ。網膜は、覚えていてほしい。見えているだろう?いつかは力尽きる、ぼくのことも。
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