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扉の向こうはいつも別世界で【夢日記】

 玄関を開けると向かいに小さな会議室のような部屋があった。この建物は小さなアパートのはずだったが、いつのまにかこの住宅棟を含めて大きなショッピングモールのようなものになっていた。玄関を出ると東側に広場があって、奥には洋品店などがあり、その途中にはその場で食べられるようなスペースとともに飲食店がいくつか作られていた。私はへぇー! いいじゃん! と思った。快適な空間になったなと思ったけど、広い部屋への憧れは強く、引っ越しの構想は途絶えていなかった。
  私の部屋の隣にも部屋があった。若い女の子が住んでいる。その部屋の玄関を開けたら、そこはトイレになっていて、ひどくひどく汚かった。一瞬見ただけだったけど…隣人の見方が変わってしまった。
  ショッピングモールを覗こうとおばあちゃんや叔母さんたちと一緒に行ってみた。従兄妹二人もいたかも。おばあちゃんが中華まんや和菓子を買ってくれたけど、その足でおばあちゃんと叔母さんは階段を降りて帰ってしまった。叔母さんは、残るはずだったのに行ってしまうんだと思いながら。それに、私たちに買ってくれた中華まんを貰いそびれた。私は皆に手を振って自分の家の方に向かった。

 私は少し不満な気持ちになった。右手にある遠くの黒い山の方を見ると、白と黒のブチが入った蛇がこちらに向かって伸びているのが見えた。黄色の眼球を見開いて、まっすぐに私を見ている。私は、蛇だ、と思った。心の不満を打ち消すように、この蛇、こっちに来て私の指を噛んでくれないかなぁ、と思った。だって、これは夢だから。夢で蛇に噛まれることは吉夢となる。私はそれを知っていて、素知らぬ顔をしながら、右手を指を開いて上げた。すると蛇は、本当にここまで宙を伝って伸びてやってきて、私の人差し指を噛んだ。私はやった! と内心喜んだ。蛇に人差し指を噛まれたまま、右手を顔の位置ほどに上げ、蛇を旗のようにして歩いた。もちろん痛くなんてなかった。

  途中で、家の仲介をしてくれたであろう、そういう関係の男の人にあった。私は不動産や賃貸住宅のことを知りたくて、後をついて行くと、あの小さい会議室に連れてかれた。いつのまにかこの人の個人オフィスとして使われていたみたいだった。私は一応信用していたので、部屋に入りドアを閉めた。その閉めたドアの裏には、彼の功績とでもいうような写真や記事などがこれ見よがしに貼ってあった。なんか胡散臭いな…。そう思いながらも、デスクを挟んで座った。
  話を聞いていると、彼は突然私の上着を両手でめくった。私はハッとして、ギョッとしてすぐに席を立って走って部屋を出た。何か一言吐き捨てて。
  その部屋を出たすぐ向かいは私の部屋だった。私はプンプンしながら部屋に戻り、母の前でもプンプンしていた。でも、母は何があったのか少しも聞いてくれず、ただニコニコして「よく眠りなさい」と言った。

//夢ここまで
at 20180301

~筆者雑記~
 またもや家・住宅に関する執着がでた夢でした。笑
 今思うと、扉を開けたらすぐショッピングモールがあるなんて、騒がしくて好まないのに夢の中の私は便利で綺麗でいいなぁと思っていたみたいです。なにより広々していましたからね。広々しているところは今も大好きです。
 そして、中盤は一部明晰夢だったってことでしょうか。こういうのはたま〜にありますが、めったにないのでちょっと嬉しいです。

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