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【日本のOMOサービス事例】感動する下着ブランド「Chut!」(シュット)

この記事では、顧客のペインポイントを見事に捉えた下着ブランド「Chut!」について紹介する。
先日、このブランドを知り、商品コンセプトから、店頭での接客、アプリの提供内容、ECの機能、それらを包括するユーザー体験に感動を受けた。少し前にバズったOMO(Online Merges Offline)の事例としても紹介していきたい。
他の業種業態でも、UXの有意義な示唆を得られる事例だと考える。(忙しい女性には本当に使ってみて欲しい笑)

※私自身が、N1のユーザーとして、購入前~購入後の時系列に沿って体験を書いていくため、前半は主に女性向けの記事になる。


服に無頓着な私が下着だけはこだわるようになった理由

私は、ここ数年、ミニマリストの考え方が好きで、服をほとんど新しく購入していない。下着もなかなか壊れないので、5~6年前からのを使っていたが、流石に外の布地が破れてきたり、ゆるゆるでズレてきたりしたため手放す決意をしていた。
何年も購入していなかったので、過去のものを、、!と思いユニクロへ。
安いしシンプルなデザインだし苦しくないし。。ってことでいざ商品前に立つと、
「どのサイズかわからない・・・」
「何と何を試着すれば良いのかわからない・・・」
「そもそも試着しても何が自分にあっているのかかわからない・・・」
「そもそもユニクロのブラって他と比較しても良いのか・・・」
と疑問が湧き始め、すぐさま帰ってYoutubeでレビュー動画を検索。

元下着屋店員の「下着の魔法使いちーチョロす」さんの動画では、「低価格で、このクオリティはすごい。種類が多い。綺麗に見える。」と良い観点を挙げつつも、
「フィッティングなしは下着屋ではあり得ない。」
(私: へっそんなにこだわるんだ…)
「見た目は綺麗でも中に空洞ができやすいためバストラインが緩くなりやすい。」
(私: なるへそ…)
「ズレやすいため、胸の下垂になりやすい(一度垂れると元に戻らない)」
(私: ズレやすいのはすごく同感。下垂のことは考えてなかった。まずい…!)
と自分だと気づけない解像度で酷評されていた。
https://youtu.be/4qrk2nU81VY


そして最後に「餅は餅屋というように、下着は下着屋に行って買って欲しい」と念押しされていたので、どれほどの違いかを知りたくなって、下着屋へ行くことを決めた。

お店へ行く前に、買い物の要件定義とアタック先を洗い出した。

まずは下着の要求事項は2点。

  • 日常生活の中で、苦しさや痛みを感じない

  • ずれない(胸が下垂してしまうため)

先ほどのレビュー動画で紹介されていたおすすめブランドを参考に、北千住駅で店舗巡りをすることにした。

※北千住か新宿に、おすすめブランド・商品が揃っていてお勧めです。

■ノンワイヤーで楽 だけど サイズフィットする商品
・ウンナナクール: 364ブラ(税込¥3080)
・Peach Johon:いつでもジャストフラッフィーブラ(税込¥3828)
・Chut!:ドレスイージーブラノンワイヤー C378(税込¥5280)
■樹脂ワイヤーで楽さと補正力を担保する商品
・アンフィ:ブラレット(税込¥3300)
・Peach John ミラクルブラ(税込¥3608)

https://youtu.be/4qrk2nU81VY?t=508

ちなみに、田中みなみさんもChut!の愛用っぷりをyoutubeで語られてます👇
https://youtu.be/nlwFMO9XTEc

店舗に必ず行くべし

店舗に行く決心がついてもなお、ゴリ押しに弱い私は、価格帯が低いところから5店舗ほど回ろうと予防線を張っていた。しかし、たまたまショッピングモール内で一番最初に目にしてしまったのが「Chut!」だったので、足を踏み入れた。”とりあえず!”という言葉を胸に。。。
しかし、店内に入るといろんなデザイン・素材があって面白い…そして見てしまったらやはり着心地が気になる…
ということで脳死でフィッティングを店員さんにお願いした。

まずは計測。計測中に私は「カップは問題ないと思ってるんですが、みぞおちが苦しいんです」と店員さんへ伝えたところ、「ですよね。カップが合ってないです。。」と即答された。
「え、合ってなかったんだ、しかもそんな一瞬でわかるんだ」という衝撃が走った。(どれだけの胸を見てきたんだろうとも脳裏をよぎった笑)
なお、Chut!のサイズは、感覚的に通常よりも2カップほど大きいサイズ基準だったため、購入を考えている方には、必ず店舗で採寸することをお勧めする。

その後、気になっていた2種類の商品『ノンワイヤーのクロスフィットブラ』と、『ドレスイージーブラ』を試着。
胸とのフィット感が高く、それでいて苦しくない、動きやすい、もはや着けてない感覚さえあった。ストラップも調整してもらい、今までのと写真で比較すると、バスト位置や向きが上がり、姿勢が綺麗に見えるのが一目瞭然だった。
特に、『ノンワイヤーのクロスフィットブラ』は、下垂しないよう抑えるべきところは抑えつつ、苦しくないように緩められる部分は最大限緩めている、という繊細な構造になっていた。

(詳細)初めての方はこちら|Chut!のブラを紹介
初めての方はこちら|Chut!のブラを紹介 | Chut! INTIMATES[シュット!インティメイツ] | ランジェリー/下着通販


この時点で、Chut! は要求事項2点を120%満たした。

試着後、店員さんには、正しいサイズ感であることを複数の要素で教えていただき、他のデザインも持ってきていただいた。店員さんの知識も豊富で会話が楽しかった。ので女性にはメンタル的に満足感を得る観点でも、店舗へぜひ行っていただきたい。

「下着は心身への投資」というパラダイムシフト

今回の商品を使い続けてみて、最近は、下着の機能効果だけではなく、長期的に着用し続けることの心身の効果を感じている。

まず短期的な効果としては

  • ラクな着け心地

  • ズレづらい

  • 動いたてもフィット感が高い

さらに長期的効果としては、

  • 毎日着るたびに、胸の形を綺麗に保ってくれる(下垂予防)

  • 毎日着るたびに、形が美しいが故に、姿勢良くしようとする意識が高まる

  • 毎日着るたびに、レースの上品さ・美しさに、今日もちゃんとしてる感を感じられる、今日も頑張るぞ、と言う気持ちになる。

ブランドのコンセプトとしても「思わず触りたくなってしまうバストを作る」という、自分の体を愛することに繋がる内容で、自己肯定感が下がりやすい女性にやさしく響く内容だと感じた。
価格のみで比較すると安いブランドはもっとあるが、数十年後も心身ともに美しくい続けたいことを少なからず持っている場合、高額な美容医療や身体の負担と比較して、投資内容にふさわしい価値あるものと捉え直した。
そのように感じると、お財布の管理元が、「衣服ジャンル」ではなく「健康・投資ジャンル」にシフトしたので、値段を見ずに最終的に購入してしまうほどである。

パーソナライズされた購買体験による感動とは

また購入前にアプリのインストールを勧められたのだが、アプリでは、よくある「インストール特典『500円OFFクーポン』」だけではなく、『店舗で計測したボディーデータがマネキン上に表示される』ことも目を見張るものがあった。

忘れそうな自分だけのデータを残しておいてくれるのは、値引き以上にありがたい。
しかも帰宅後には、フィッティング担当者から、自分の骨格の特徴(お褒めの言葉もw)とおすすめの商品タイプ購入した商品名が書かれていた。ので、帰宅後、早速ECサイトで追加購入してしまった。(欲を言うと、購入はしなかったものの試着した商品の名前も書いておいて欲しかった。)
この体験で、自分のためにここまでやってくれるんだ、店舗に行ってよかったという感動を得て、一切下着に興味のなかった私が、このブランドに対する尊敬の念と信頼が増し、ファンになってしまった。

アプリ体験の感動したポイントとしては、

  1. 自分のことをよく見てもらえている、褒めてくれる( = 承認欲求が満たされる)

  2. 自分が知らなかった、経験豊富な店員さんの視点や知識を教えてくれる( = 成長意欲が満たされる)

  3. 自分が店舗で試着した商品名や、自分のボディデータを忘れずに残しておいてくれる(= 自分自身の購入判断材料が後から見返せる)

上記のような、ユーザーの細やかなニーズを丁寧に満たしている点(さらに他がやっていないこだわり)が、感動する購買体験や、ファン育成に寄与していることを深く実感した。

さらに店頭・アプリでの体験の心地良さから、月日が経たないうちにECサイトでも購入してしまった。ECサイトの細やかなUI,UXや、プライベートサロンなどのサービスも魅力的なポイントが詰まっているので、次回、時間経過後の熱量も触れつつ、書いていきたい。

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