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大学院1年目の読書録 その2 「戦略PRの本質 実践のための5つの視点」

気合いを入れて、今日2冊目upです。と書きながら寝落ち。下書きからの翌日投稿です。

ただ、この辺のビジネス本は読みやすいので、サクサク読めますね。

戦略PRの本質 実践のための5つの視点
井口理著、朝日新聞出版

と、ここまで書いてリンクを張ったら、軽いショック・・・。私が購入したのは定価¥1,200でしたが、こんなに安価な中古本があるようですね💦
これから探している方、手頃ですよ(泣きながら)。

読みやすい本でしたが、大手PR会社の方らしく、実践的で分かりやすく整理されています。以下、覚書として重要な部分を書き留めておきます。

戦略PRとは「広告やその他の施策におけるメッセージやタイミングを含め、よりマクロ的に連動を図っていくことにより、生活者の関心や理解度を上げていく仕組み」

PRと広告の関係、PRは必ずしてもパブリシティだけを指すのではなく、店頭プロモーションやWEBなど各コミュニケーション施策を俯瞰してメッセージング・コンセプトを設定するポジションとして位置づけされています。広報戦略的PRなどの関係についていつもうまく整理し切れずに悩む私にとって、悩んだらまずはここに立ちもどろうと思います。

例として取り上げられているもので、印象に残ったのは、「ワールド・ビジョン・ジャパン」が2009年から展開している「ラブケーキプロジェクト」でした。

私、この団体ではなく、「PLAN」の方を20年以上支援していて、こちらの団体をあまり興味を持って見てなかったからか、恥ずかしながら、まったく知りませんでした。いい試みですね。こんなプロジェクト、自分でも色々考えてみたいです。

ちなみに私が23年間支援している「PLAN」もせっかくなので、紹介させてくださいね。(この戦略PRの書籍とはまったく関係ありませんが、少しでも支援の輪が広がりますように!)

国際NGO団体「プラン・インターナショナル」Plan International


次の重要なポイントは、情報過多の今の時代の中で、情報価値を高める視点としての次のキーワード。

PR IMPAKT 
※本来はImpactのスペルですが、語呂合わせでわざと「K」としているそうです。

PR IMPAKT 
1.Inverse = 逆説、対立構造
2.Most = 最上級、初、独自 
3.Public = 社会性、地域性
4.Actore/Actress = 役者、人情
5.Keyword = キーワード、数字
6.Trend = 世相、季節性

普段のプレスリリース準備や、広報活動の中で、自分でも意識して取り入れ、またメンバーにもその視点でアドバイスするようにしていたことがほとんどではあります。が、それをきれいにまとめてもらって、改めて見直す際の重要なポイントで、ありがたい!あとは、ヤフトピに掲載されるには、のノウハウに触れているのも、さすが大手広告代理店系著者さま

もう一つの重要なポイントまとめがこちら。自分でも頭に叩き込むために

リポジショニングPR
ロングセラー商品などの活性化へのヒントで、
1.ターゲットを変える
2.使い方を変える
3.シチュエーションを変える

この辺りについて、豊富な実例で説明され、すぐに実践に移せそうです。

最後に覚えておくべきポイント、改めて「戦略PR」の5つの視点

・ストーリーテリングの連鎖の創出
・ニュートラルな視点でコミュニケーション手法を構築
・川上設計で広告とPRを連動
・コーポレート&マーケティング・コミュニケーションの融合
・中長期のパートナーシップ

お題目だけ読むと、なんのこっちゃい、となるかもしれませんが、あまりネタバレも著者に失礼なので、このくらいで。本書の中で、丁寧に説明されています。

以上、自分の覚書としてのサマライズでした。

もちろん、広報と広告の境目、コミュニケーションなどについての定義などがあやふやというか、クロスオーバーしてきており、厳密に区分けすることが変わってくるというか、将来的には「戦略PR」の位置づけが変わってくるかもしれません。ただ、消費者・生活者へ刺さる広報、コミュニケーションというのは、本質は変わらずに同じであり続けるのだと思います。そんな中では、本書は大変実用的で、失礼な言い方かもしれませんが、私のような広報担当者にとって、とても「便利」な書と思いました。
観念的で難しいというものではなく、極めて実用的なビジネス書・良書としておすすめです。

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