マガジンのカバー画像

超近距離介護はじめました

24
最近母(N子さん)が自宅から車で40分前後離れた実家を離れ、徒歩圏内にあるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ入居しました。 そんな日々のこと、介護について感じたことなどを綴っ…
運営しているクリエイター

#発達障害

新刊『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に親の介護をするための本』のお知らせ

新刊『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に親の介護をするための本』のお知らせ

ご無沙汰しています。ずっとnoteを放置していましたが、実は昨年4月頃から新しい本の企画が立ち上がったためそちらにかかりきりになっていました。

今度の本は『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に親の介護をするための本』です。タイトルを見て気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回も翔泳社さんの「ちょっとしたことでうまくいく」シリーズでの出版となりました。

以前からnoteにも少

もっとみる
ケアと書類の深い関係

ケアと書類の深い関係

お祝い代わりの任意後見契約母N子さんとは彼女が80歳になったのを機に本人の希望でいざという時に備えて移行型の任意後見契約の公正証書を作成した。
任意後見契約には3種類あるが、移行型というのは本人の判断能力が保たれているうちは委任契約の形で状況に応じたサポートを行えるため、一番使い勝手がいいとされている。

きっかけは「80歳のお祝い、何がいい?」と私が尋ねたことだ。
この回答が「普通のお祝いはいら

もっとみる
個人と時間について考えるー家族療法の話の前に

個人と時間について考えるー家族療法の話の前に

昨年旧知の仲であるコーチングバンクの原口佳典氏から「以前村上ちゃんの自宅でやった家族療法講座がメチャメチャ分かりやすかった」と連絡をもらい、この話を元に家族療法についてnoteなどにまとめたら?という宿題をもらった。

考えてみたら発達相談はまさに家族療法のインテーク面談の要素を持っている。もちろん家族療法の技法をそのまま使っている訳ではないが、家族療法や交流分析で学んだことは大いに活用している。

もっとみる
N子さん、ネット進出を果たす

N子さん、ネット進出を果たす

話し相手が欲しい!人は死ぬ間際までコミュニケーションを求める生き物だ、と以前叔父を看取る手伝いをした時実感したし、父も死ぬ前日まで「看護師が隣のベッドの人にばかり話しかける…」とヤキモチを焼いていた(ほぼ毎日家族の誰かが見舞いに行っていたというのに…!)。

N子さんは家族と暮らしていた頃は「一人になりたい」とよく言っていたが、いざサ高住での一人暮らしが始まると誰かとコミュニケーションを取りたい欲

もっとみる